ガンダムの“ストライカーパック”を現実にしたい──汎用ロボットにかける本気
こんにちは!!!!!
汎用ロボットのアプリケーションレイヤーに挑戦しているスタートアップ、puerisomnia(プエリソムニア) の仲村です。
このnoteでは、私がなぜ「汎用ロボット」という領域にこだわっているのか、そして何を実現したいのかを、少しずつ言葉にしていきます。
第1回目の今日は、事業の細かい話よりも先に、
「なぜロボットなのか?なぜガンダムなのか?なぜ汎用なのか?」
という、もう少し根っこの部分だけを書いてみたいと思います。
自己紹介:機械・宇宙・ITコンサル、そしてロボットへ
まずは簡単に自己紹介をさせてください。
高専で 機械工学とプログラミング
大学では 惑星物理学
社会人としては アクセンチュアでITコンサルタント
その後、ロボットに軸足を戻し、puerisomnia を立ち上げ
ぱっと見はバラバラな経歴に見えると思います。
ただ、私の中ではずっと一貫していたテーマがあります。
「子どもの頃に画面の向こうで見ていた“ロボットの世界”を、現実側に引っ張り出したい」
という、かなり個人的で、でも消えない欲求です。
高専で機械を触り、大学で宇宙を学び、コンサルでビジネスの現場を見てきても、結局いつも頭のどこかにあったのは、「ロボットに乗りたい」 という感情でした。
ガンダムと「汎用ロボット」という発想
ロボットに乗りたい、という話をするとよく笑われますが、
ここには単なる少年のロマンだけではなく、技術と事業のイメージも含まれています。
特に影響を受けているのが、『機動戦士ガンダムSEED』のストライクガンダムです。
ストライクには、「ストライカーパック」と呼ばれる換装システムがあります。
背中のユニットを取り替えることで、
高機動戦闘タイプ
近接戦闘タイプ
砲撃戦闘タイプ
と、1体の機体が状況に応じて役割を切り替えることができます。
これを初めて見たときは「カッコいい!!」と思ってみていましたが、
機械工学を学んだ後に
「これ、現実のロボットにも必要な発想だよな」
と、かなり真面目に思いました。
現実世界のロボットは、まだまだ「用途特化」が中心です。
工場向けの産業ロボット
掃除ロボット
配送ロボット
介護・見守りロボット
どれも素晴らしいのですが、
「1体のロボットがソフトとハードを換装しながら、複数の役割を担う」 という世界には、まだ距離があります。
私がやりたいのは、まさにここです。
ロボットは、PCやスマホの次の「当たり前」になる
puerisomniaのビジョンを、あえてビジネス寄りの言葉で表現するなら、
「汎用ロボットのアプリケーションレイヤーのパイオニアになる」
というものです。
もう少し噛み砕くと、
「1体のロボットに、ソフトウェアとハードウェア装備(ストライカーパック的なもの)を組み合わせて、いろんな“仕事”をさせる会社」
です。
過去数十年で見てきた流れを、かなり乱暴にまとめるとこうなります。
PCが普及し、「あらゆる仕事の入口」がPC化した
スマホが普及し、「あらゆる日常の入口」がスマホ化した
次は、「現実に作用するコンピューティングの入口」がロボットになる
ロボットは、動いて、運んで、測って、つかんで、見守って、対話します。
そこに汎用性の高いプラットフォームが生まれれば、
ソフトを書き換える
モジュールを付け替える
だけで、まったく別の用途に“転職”できるロボットが増えていくはずです。
このとき必要になるのが、
ハードウェアとソフトウェアを高度に統合する技術力と
「ロボットをどう働かせるか?」というアプリケーション発想
です。
私がやろうとしているのは、まさにこの 「汎用ロボットの専門的な動かし方」 をデザインし、実装することです。
「汎用ロボットの専門的な動かし方」というニッチ
汎用ロボットと、超特化ロボットのどちらが主流になるのか──
これは世界中で議論されているテーマです。
おそらく現実は、
ベースとしての 汎用ロボット
特定用途に尖らせた 専用ロボット
が、両方とも存在し続ける世界になると思います。
そのときに必要になるのが、
「汎用ロボットを、ある分野に最適化された“専門家”として動かすためのアプリケーション」
です。
同じハードウェアでも、
倉庫に入れば「物流のプロ」
介護施設に入れば「見守りと移動支援のプロ」
イベント会場に行けば「演出と案内のプロ」
として振る舞えるようにするためには、
センサ情報の解釈
行動計画
人とのインタラクション設計
安全性・法規制との折り合い
など、現場ごとの“文脈”を理解したアプリケーションが必要です。
この「文脈ごとの動かし方」をつくり込んでいく会社が、
汎用ロボット時代のキープレイヤーになると考えています。
puerisomniaは、ここを狙いにいきます。
インターフェースとして最適な「XR」
僕自身、「ロボットに乗りたい」という原体験があるので、
人がロボットの感覚を得る手段として、XRはとても強力なインターフェースだと思っています。
ロボット視点に入る
状況に応じてHUDを出す
遠隔から複数台をオペレーションする
こういった用途では、XRは今後も重要な位置づけになるでしょう。
puerisomniaの本質はXRではなく、あくまで「汎用ロボットをどう動かすか」にあります。
XRはそのための選択肢のひとつに過ぎません。
私が本気でやりたいのは、
「ガンダムのストライカーパック的な発想を、現実の汎用ロボットに持ち込むこと」
であり、その結果として、
「ロボットがPCやスマホのように“当たり前にある存在”になる世界」
をつくることです。
このnoteで今後書いていくこと
このnoteでは、今後こんなテーマを掘り下げていく予定です。
ガンダムやSFから逆算した「汎用ロボットの要件」
なぜ日本のロボットは出遅れつつあるのか、という構造的な話
汎用ロボットと専用ロボットの間にあるビジネスチャンス
「汎用ロボットの専門的な動かし方」をどう設計するか
スタートアップとして、どう事業モデルと技術ロードマップを描いているか
ロボットオタクとしての感情と、
スタートアップの社長としての冷静さを、両方ちゃんと出しながら書いていきたいと思っています。
最後に
puerisomniaという社名には、
「子どもの頃に見ていた夢(pueri=子ども、somnia=夢)を、現実に持ってくる」という意味を込めました。
ガンダムやロボットアニメが好きだった人
汎用ロボットの未来に興味がある人
日本から新しいロボット産業をつくりたいと思っている人
そんな方々にとって、このnoteが何かのきっかけになれば嬉しいです。
ここから、汎用ロボットの時代に向けて、
僕が何を考え、どんな仮説と失敗を積み重ねていくのかを、率直に書いていきます。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。
