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HSK3級(中国語試験)を受けました

佐藤大朗(ひろお)です。早稲田の大学院生(三国志の研究)です。15年以上続けた会社員生活を辞めて、博士課程の学生をやっています。

ある手続きのために必要なので、HSK3級を受けました。中国語の試験です。3級は、「中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。中国旅行の時も大多数の場合において中国語で対応することができる」レベルだそうです。

「漢語水平考試(Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì)」の略称で、中国政府が認定する中国語の能力を測る国際的な試験です。中国語を母語としない人を対象に、日常、学習、仕事における中国語の運用能力を評価します。世界中で実施されており、中国への留学や就職、入試、ビジネスの場面で役立つ世界共通の資格とされています。

先輩たちに聞いたら、「すごく簡単。漢字を知っている日本人ならば、だれでも合格する」って言うんですよ。ですから、まんまと受験勉強なし、過去問も見ず、試験形式も知らずに、ぶっつけ本番で受けてきました。

ものすごくびっくりしたんですけど、最初にリスニング試験があって(知らなかったです)、マークシート形式なんですけど(知らなかったです)、問題番号を中国語でしか言ってくれないんですよ(知らなかったです)。ですから、中国語の数字を聞き取れないと、どこの問題を読み上げているか、それすら分からないんです。設問の内容以前の問題じゃないですか。
「うわ、中国語じゃないか」って最初からものすごく動揺しました。

「TOEICって知らない? 英語ですけど?」
というネット上の書き込みがあります。相手がTOEICという試験を知らないという前提で、「TOEICというのは、英語の試験なんだぜ。知ってるか?」と挑発するための構文です。
ぼくの場合、試験会場で、「HSKって知らない? 中国語ですけど?」って、煽られたような気持ちですよ。試験の開始早々、動揺しまくり。もっとも簡単であろうリスニングの最初の設問は、耳がぜんぜん中国語を思いだしてなくて、チューニングが合ってなくて、もっとも頭を使いました。
先輩は、「漢字を知っている日本人なら誰でも受かる」って言ってたけど、中国語の漢字を使ってるじゃないですか!日本語と違いますよね?と、試験会場から先輩にクレームのメッセージを送りたいほどだった。

合格基準は100点換算で60点らしいですが、
結果は、95点ほどでした。

好成績で合格!ということでよいですかね。
生活、学習、仕事等で中国語なんてほぼ使えません。ニーハオしか分かりませんけど、95%も取れちゃったんですね。※中国に行ったら、ほぼ筆談してごまかしている

中国語はほぼ分からなくても、「受験」経験は豊富なんですよ。本番の試験会場にて、即興で《出題者の気持ち》になり、攻略しました。いわゆる「メタ解き」を駆使し、事前準備ゼロでも好成績でした。
こんな試験じゃダメだろうという気がします。しかし、原理的に「デジタルな語学の試験」というのが難しいんでしょうね。

会社員時代に受けたTOEICも、問題集を1冊か2冊解けば、500点から800点に増えましたしね。英語力が上がったんじゃなくて、TOEICのパターンを認識しただけ。

試験本番でこのように解いた

まったく褒められたことではありませんが、ぼくが試験本番で考えていたことをメモしてみます。

・リスニング、読解、作文の3ジャンルに分かれており、そのなかに大問が3つぐらいあって、徐々にレベルが上がっていくようだ。
・たとえば、大問1の問題群(全10問ぐらい?)が3行ほどの会話文のリスニングで、大問2の問題群が5行ほどの会話文で、大問3の問題群が7行程度の会話文ならば、大問2の答えは後ろの4~5行目にあるはずだし、大問3の答えは後ろの6行目~7行目にあるはずですよね。
そうしないと、問題群を段階を設けて分けている理由がないから。ということは、前半で聞こえてくるものはダミーか、誤誘導である可能性が高い。飛びついてはならない。

・イラストと会話文とを一対一対応させる問題で、うまく組み合わせられなくて迷ったものがあれば、全問正解をあきらめて、わざと1問捨てれば、期待値が最大になる。
たとえば、「図1が会話文A、図2が会話文B」なのか「図1が会話文B、図2が会話文A」なのか組み合わせに迷ったら、「図1は会話文Aで、図2も会話文Aじゃ」とマーキングすれば、失点が最小限になる。

すべての大問には、例題が付いてました。
なぜ例題?ということを、即興で考える。
設問を日本語で書くなら、各国語のversionを作るのはコストがかかりすぎる。かといって、設問を中国語で書いたら、「この設問の文を読み取れますか?」という読解問題が、本来の試験の外部に発生してしまう。かといって、問題文を英語で書いたら、英語の試験になってしまう。
だから、すべての問題には例題が必ずついており、設問の代わりになっているわけか。「設問を感じろ!」というわけ。
ならば、例題で、どのように「ひっかけ」ているのか。どのようなレベルの知識と文法力を問おうとしているか。その難易度を、例題を分析して特定し、その例題と同じレベルの「ひっかけ」を回避し、知識や文法力を問われているものだと理解して解けばよい。
作問者は、1級から6級の6段階の試験を作らないといけない。当然ながら、3級は、2級と4級と違うレベルにしないといけない。ということは、例題で示したレベルの「ひっかけ」しかできないはずだ。そもそも、語学のレベルを機械的に6段階に分けるなんて難しいに決まっている。

いやあ。ちょっとは中国語の力を試されろよ!って話ですけど、試験中、中国語のことを考えたのは2割ぐらい。「受験攻略」に脳の8割ぐらいを使って、ぶじに初見で合格しました。まあ、HSK3級が簡単すぎたから、こんな態度でも合格できた、という説が濃厚だと思います。

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