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听天由命:運を天に任せる

 日中関係の悪化もあってかほとんど日本国内で報道されなかったが、2026年1月13日22時16分(日本時間23時16分)に、中国では太源衛星発射センター(山西省)から長征六号の発射に成功して、無事新たな衛星(遥感50号01星)が生まれた。

 

 しかしこれには後日談があり、実はその残骸(おそらく切り離された下段部)が、人家の近くに落ちたというのである(昨天2026年1月15日による)。幸いケガ人は出なかったものの、人家から100Mのところに落下。危うく死傷者がでるところだったという。激しく燃えている残骸を伝えた記事の最後に、この残骸にあたるかどうかは「听天由命 tīng tiān yóu mìng」=運命を天に任せる、という言葉がみられる。庶民にとっては、避けようがないという意味だろう。ただロケットを打ち上げる側はどうなのか。

 そもそも中国では、ロケットの残骸、たとえばブースターが人家近くに落ちる事故が過去にも報道もされている。例 2025年1月23日の事故に付いての報道
 素人目には、内陸部のロケット基地から打ち上げた場合に、事故が起きている。海に面した海南島のロケット基地が発射機能を専一に担えば、こうした事故そのものはかなり減らせるようにも思えるが、そうはできない、政治的、軍事的理由がおそらくあるのだろう。
 その意味では、中国で内陸部でのロケット打ち上げが続き、ロケットの残骸が人家に降り注ぐ問題は、徹底してリスクを避ける努力をしていないから起きているのであり、人災といえるものかもしれない。


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福光 寛  中国経済思想摘記 main page: https://note.mu/hiroshifukumitsu  マガジン数は20。「マガジン」に入り「もっと見る」をクリック。mail : fukumitu アットマークseijo.ac.jp