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中国:庶民をいじめる城管と交通警官

 城管 chéng guǎnは都市管理の「役人」といってよいだろうか。半官半民の組織だともいわれている。この城管の取り締まりはかなり強引であり、基本は違反しているものを没収する形になる。交通警官が、類似した取り締まりを行うことも見かける。
 典型的なものの一つは、違法電動バイクに対する取り締まり。改造バイクなどが対象になるようだ。あとは、ナンバープレートの有無、免許証の有無、歩道での走行、無許可の駐車。
 もう一つは、路上店舗への取り締まり。路面店であれば、道路に張り出している部分が取り締まりの対象。路上での無許可の販売も取り締まりの対象である。
 外から見ていてやりすぎに見えるのは、警告はなく、いきなり違反しているものを没収する形になることである。他方、没収される側にすれば、没収されるものは日々の生活手段である。割り切れないのは、没収したものが、城管の懐に入るように見えることだ。
 そのために、城管は没収を目的に取り締まりを行っているように見える。では城管側を正当化するロジックは何か。改造バイクなど違法バイクは、交通安全を妨げている、路上での無許可の販売は、交通の障害になり、不正なものの流通にもつながる。・・・だろうか。このロジックには正しい点も感じる。ただ城管の実際の行動を見るといきなり違反物の没収であり、弱いものイジメにしか見えない。路上での販売は、社会でもっとも立場が弱い人の営みの一つだからだ。
 城管の暴力的ふるまいは、人々が身近に感じる行政の在り方である。中国が本当に近代社会になるためには、暴力によってではなく、共感と納得によってルールが守られる社会を作るべきだ。そう考えるとむき出しの暴力装置である城管の存在はおぞましい。
 他方で、抑圧される一方だった露天商側も、城管に集団で対抗したり(2024年10月広州)、管理地域でのバイク走行を規制する一部の物業(管理業者)に対し、職業差別だとしてこれに集団で抗議する(2025年1月湖南長沙 2025年12月四川自貢)など反撃に転じる面も生じている。
    追記 バイクに乗って商売をする露天商といったが、それが今ではデリバリーを担う配送員、が中心になるように変質している。彼らは外卖员,外卖骑手ともよばれるが、個人事業者のような存在。このような宅配便業務は、中国でも社会を支える存在になっている。



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福光 寛  中国経済思想摘記 main page: https://note.mu/hiroshifukumitsu  マガジン数は20。「マガジン」に入り「もっと見る」をクリック。mail : fukumitu アットマークseijo.ac.jp