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中国の労働争議でなぜ労組は苦戦するのか:長荣玩具、易力声の事例分析

ブログ昨日 2025年12月27日(土)の投稿   
 2025年12月22日(月) 広東省東莞の長荣玩具工場の数百名の労働者は、10日間にわたる権利擁護(維権)運動の末に、労働法が定める0.5N(半月分の工賃)の賠償案を得た。これは法律が見かけだおしで労働組合は負け続け、当局が会社寄りという状況で、さらに先の易力声の争議の失敗をみるとき、争議として成功だったと言わねばならない。
 長荣玩具では12月初めに臨時工の大量解雇が生じ、12月14日には生産設備が運びだされ、会社側の逃亡を感じた労働者との争議は拡大した。15日に会社側は週5日8時間労働を宣言して、自発的退職を促した。12月22日には2ケ月の休暇を宣言したが、これに怒った数百人の労働者が、道路を閉鎖。騒ぎが大きくなり、当局が介入、賠償案が出されたものである。

youtube   昨天(昨日) 2025/12/14 (日)の投稿
 このyoutubeは、広東省深圳宝安区の易力声工場の大争議が2025年12月12日(金)に何も得られずに収束したことを伝えている。このYoutubeは、国家権力が企業側にある、中国の労働運動が厳しい状況にあることを詳しく伝えている。(中国は社会主義国家を名乗っているが、中国の労働運動は国家によって抑圧されている)
 収束に至る大きなきっかけは12月10日の会社側の最終通告だった。ここで会社側は3日以上か累計で4日以上、職場を離れれば自動的に解職手続きをとるとした。続いて12日の指定時間までに戻れば、差別待遇をしないとした。これらの通告の結果、争議は収束に至った。
 この間、政府側の情報統制措置により、労働者側の声明などは、SNS上に載ることはなく、労働者側のネット上書き込みはすぐに削除された。国内の報道機関は争議を一切報道せず、外国の報道機関とも労働者は遮断され、労働者は社会から孤立した。他方、大量の警察が出動して労働者と対峙、時に労働者を逮捕。また争議に加わらないように個別に説得が行われた。
   なおこの争議は12月4日から始まる1週間以上の大争議だった。労働者側は低賃金の改善を求めていた。 

以下は12月9日投稿記事(労働者側の声明が紹介されている)。


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福光 寛  中国経済思想摘記 main page: https://note.mu/hiroshifukumitsu  マガジン数は20。「マガジン」に入り「もっと見る」をクリック。mail : fukumitu アットマークseijo.ac.jp