“うまくやらなくちゃ”を手放して、手を動かしてみた♯9
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完璧を求めず、不器用な手仕事をしてみる
—— うまくできないことにも、ちゃんと意味がある
世の中には、完成された“もの”があふれている。
きれいに整ったデザイン、無駄のない機能、壊れない仕組み。
それはそれで素晴らしい。でも、時々息が詰まる。
だからある日、僕は不器用な手仕事に挑戦してみた。
毛糸を買って、マフラーでも編んでみようか、と思ったのだ。
もちろん、編み物なんてやったことがない。
本を見ながら、毛糸を指にひっかけ、針を動かしてみる。
すぐに目がずれて、変なところに穴が空いた。
ほどいて、やり直して、またずれて、またほどく。
まるで何かに試されているみたいだな、と思う。
でも、そんな繰り返しの中で、だんだんと
「完成させること」よりも「手を動かしている時間」そのものが
大切になっていった。
コーヒーを飲みながら、ラジオを聞きながら、ただ黙々と編む。
それは、頭を空っぽにするにはちょうどいい作業だった。
上手くできないことを、ただ受け入れる。
仕上がりがいびつでも、それでいいと思う。
その歪みこそが、今の自分そのものなんじゃないか、と思えたから。
完璧から遠ざかることが、
実は、いちばん自分らしくなる方法なのかもしれない。
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