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mirecat
過ぎゆく季節の移ろいを静かに見送る ~ グラント・グリーン 「Idle Moments」(1963)
秋の夜長。
都市部でも中心部から離れると、あたりは静寂に包まれます。この時期は、日照時間の減少や生命の終焉を感じさせる自然の移ろいから、誰もが深く秋思という名の物悲しさ覚えるものです。
この内省的な感情こそが、秋の夜を特別なものにしています。
この感傷的な夜に最適なのがジャズですね。
なぜならジャズには、ブルースを起源とする孤独や哀愁の要素が深く刻まれているからです。窓の外で響く虫の音に重ねて、トランペットの切ない音色や、控えめなピアノの即興演奏を聴くと、その哀しみが否定されることなく、優しく受け止められる感覚を得られます。熱狂ではなく、クールで内省的な名盤が、心を鎮めてくれるんです。
ゆったりと流れるリズムに身を任せるとき、私たちは物悲しさを超えた、深い安らぎを感じることができます。ジャズは、こんな風に、過ぎゆく季節の移ろいを静かに見送るためには最適な音楽です。
そこでおすすめを1枚。
グラント・グリーン (Grant Green) - 『Idle Moments』(1963)
これは、ギタリストのグラント・グリーンによる、ゆったりとしたテンポのソウル・ジャズの傑作。
特にタイトル曲「Idle Moments」は、深夜の静寂に溶け込むような、瞑想的なムードに満ちています。彼のギターの音色は温かくもどこか孤独を感じさせ、「心を鎮めてくれる」力を最も持っている一枚です。
ぜひ秋の夜長に聞いてみてください。
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