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第3話 登頂したかは聞くもんじゃない(南アフリカ)

ケープタウンとは、何かと浅からぬ縁がある。初めて訪れたときは、喜望峰にも行かず山にも登らず、ひたすら海中で人間をやめるか、台所でマッドサイエンティストになるかの二択だった。

南アフリカの乗り合いワゴン(Kombi)

そして年月を経て、2025年末に再びケープタウンへ。半月ほどの滞在で活動範囲は広がった。海中で人間をやめ、台所でマッドサイエンティストになり、無性にカレーが食べたくなればKombi(乗り合いワゴン)を捕まえて街に繰り出す…

満腹になった時点でその日は終了という廃人のような日々を送っていた。
なんだか既視感のある展開だった。

時は流れ、南アフリカを出る前々日のこと。ひどく暇な日曜日だった。中心部のお気に入りのカレー屋で、筋肉痛になるほど歩いた後に満腹になりたい気分だった。

アフリカというよりマレーっぽい街並み

そういえばケープタウンは、時にアフリカというより南アジアかマレー半島にいるような錯覚を覚える。実際に植民地時代にアジアから多くのインド系移民やマレー系移民がこの地にやってきているのだからこの感覚にも納得がいく。

そしてアジアにルーツを持つ「ケープムスリム」の始祖が眠る聖者廟が、ライオンズヘッドの麓にあると聞いた。テーブルマウンテン国立公園の中である。よし、久々に世界史の勉強でもやるとしようか。

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