クイズです 007編(解答編)

すっかり解答編を出すのを忘れていました。

問題が簡単すぎたのか、とくにどうでもいい問題だったのか、べつに苦情もなかったようですが(笑)でも、思い出したらなんか落ち着かないので、解答編を無料公開。

問題篇は、こちら です。

では、順番に解答を。

【問1】正統007シリーズの名物といえば、ボンド・ガール。では、その第1号、つまりジェイムズ・ボンドと映画の中で最初に言葉を交わした女性を演じた女優さんは誰?

ウルスラ・アンドレスなんていう初心者向けの答えでは、不正解です

もちろん、シリーズ第1作「007/ドクター・ノオ(007は殺しの番号)」(1962年)に登場しています。映画冒頭、ボンド氏とカジノで勝負するご婦人が、記念すべきボンド・ガール第1号。演じたのはユーニス・ゲイソンEunice Gayson)。彼女はこの次の「007/ロシアより愛をこめて(007危機一発)」でも、ボンド氏と郊外でピクニックを楽しむ役で登場。デート中に、当時最新の自動車電話でボンド氏が呼び出されると、「またジャマイカに出張?」などと皮肉を言うので、この時点ではレギュラーキャラクターだったわけですね。しかしボンド氏、行きずりのガールフレンドにそんなに任務のこと話していていいのか? 

ボンド・ガール1号になる前にも「フランケンシュタインの復讐」(1958年)など長いキャリアを持っていたゲイソンは、その後もテレビを中心に長く活躍し、いまもご健在だとか。

【2018/6/10追記】 ユーニス・ゲイソンさんの訃報がツイッターで流れてきた。由緒正しき初代ボンドガールに、合掌。

【問2】映画の中でジェイムズ・ボンド氏と(正統007シリーズで)最初に口をきいた日本人は誰?

若林映子さんでも丹波哲郎さんでもないです。「ゴールドフィンガー」のオッドジョブ(ハロルド坂田)は、日本人じゃないし(ハロルド坂田は日系ハワイ人だし、設定も原作通りならば韓国人ですから)、そもそも聾唖者なので会話してない。

正解は「007は二度死ぬ」(1965年)から。潜水艦から日本の海岸に上陸したボンド氏。なぜかネオン街をうろついたあげくに入り込むのが、大相撲開催中の国技館(両国じゃなくて蔵前)。いきなり支度部屋に案内され、そこで横綱・佐田の山から「This is your ticket」のお言葉とともにマス席のチケットを頂戴します。これが日本人との初会話ってことになるんでしょう。

さすがは、のちに名門・出羽の海の名跡を継承し、相撲協会理事長までつとめた佐田の山晋松、堂々の名演技。ちなみに横綱としての実績もはるかに上の先輩横綱、大鵬、柏戸は背景にいるだけなのに、この「役」が佐田の山に回ってきたのは、やはり名門・出羽の海部屋所属という角界のヒエラルキーゆえなのだろうか。

【問3】「サンダーボール作戦」のオープニングに出てきた人間ロケット。これを実際に使った世界的イベントは?

これは簡単でしたね。はい、1984年のオリンピック・ロサンゼルス大会の開会式です。人間ロケットが飛翔するシーンが全世界に生中継され、あのシーンがトリックや合成ではなく、まぎれもないホンモノだったことが世界中に認められたわけです。

ちなみに、記憶にも新しい、2012年のロンドン大会の開会式にはジェイムズ・ボンドその人(5代目ダニエル・クレイグ)が登場しましたね。

【問4】2代目ボンドのジョージ・レイゼンビーが、ボンド降板後に出演する予定だったのに、惜しくもお流れとなった映画は?

これもある年代の人には有名な話。正解は「死亡遊戯」

ブルース・リーが「ドラゴンへの道」の後の1972年に、名プロデューサー、レイモンド・チョウ(鄒文懐)とともに撮影にかかっていた作品だが、ほんのちょびっと撮影しただけで「燃えよドラゴン」の撮影に入ってしまったために中断。「燃えよドラゴン」撮影終了後に再開しようとした途端に、肝心のブルース・リーが死去(1973年7月20日)してしまったため、再び中断した映画だ。どうやらレイゼンビーはこの映画の悪役に予定されていたようで、実際に契約もしていたそうだ。

リーが予定していたもともとのストーリーのクライマックスになっていた、五重塔の各階に格闘家が待ち構え、それらを倒したリーが最上階のボスと対決するというシーン。最上階で待ち構えるボスがレイゼンビーだったとしたら、映画のラストは「007対ドラゴン」になっていたわけで、ちょっと見てみたかったな。

「燃えよドラゴン」とリーの死で中断した「死亡遊戯」は、その後のリーの世界的ブレイクを受けて無理やり完成させることになり、残存していたフィルムとソックリさんのスタンドインを使って「燃えよドラゴン」のロバート・クローズ監督がまったく別の映画として完成させた(1978年)。もちろんそこにはレイゼンビーの姿はなかった。彼が幻の「死亡遊戯」の代わりに手にしたのは、同じくレイモンド・チョウが製作した「スカイ・ハイ」の悪役だったのだ。

では本日はこのへんで。またクイズを思いついたら、お会いしましょう(笑)


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