神田ぶらり(18)続・消滅映画館
前に、消滅した映画館「神田アカデミー」の跡地を紹介しました(第5回)が、じつは神田にはほかにも「消滅映画館」があります。
昔の「ぴあ」を資料に、かつての映画館を紹介したこちらのサイト( http://www.nipponeiga.com/pia78/ )を拝見していると、いろいろ思い出されてなかなか楽しいのですが、そこで神田の項を見ると、「神田アカデミー」と並んで、「神田ニュース」なる映画館が掲載されています。
1981年ごろまではあったそうですが、どうやら私が神田で働くようになった頃には、もう閉館していたようですね。学生の頃に見にきた記憶もないし、まったく私の知らない映画館ということになります。
先のサイトによると洋ピン館だったようで、地元の会社員としては入りにくい映画館だったかも(笑)
場所は今一つはっきりしませんが、地図によると今川橋交差点付近にあったそうで、今はこんな風になってます。

たぶんこのパチンコ店ビルのあたりにあったんでしょう。今は跡形も痕跡も何もないですね。
もう一つ、神田には非常に重要な「消滅映画館」があります。
それは、神田錦町にあった「錦輝館」です。
聞いたことないでしょう? いや、私だって見たことないです。というのも、この「錦輝館」、1918年(大正7年)に火災で消失しているんですから。
「錦輝館」は今でいう貸しホールみたいな施設だったようで、1891年(明治24年)の開設。
歴史的には、1908年(明治41年)に発生した社会主義者弾圧の「赤旗事件」現場として名を残していますが、私にとっては、その前の1897年(明治30年)、ここで東京初の映画興行が行なわれた場所としての方が重要です。リュミエール兄弟のシネマトグラフを改良したヴァイタスコープ方式でのホール上映で、たいへん評判になったようです。その後もしばしば映画興行を行ない、「赤旗事件」のあとには映画専門館に転じています。
その「錦輝館」、どうやらこの辺にあったらしいんですが、いまひとつ場所ははっきりしません。このビルが建っているあたりが、「錦輝館」があったはずの番地なんですが。

はい、現在は神田税務署があるんですね。
それにしても、東京における映画興行発祥の地であり、歴史的事件のあった場所なんだから、記念碑のひとつもあっていいと思うんですがね。いかがですか、千代田区教育委員会さん(笑)
神田ぶらり 目次
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
