Jリーグのある生活
Jリーグの2017シーズンもたけなわ、今年もいよいよ各種タイトル、昇降格をめぐる戦いが白熱してきました。
わが家がJリーグ観戦に参加し始めたのは、2006年シーズンから。
それまではサッカー自体にあまり興味がなかったのですが、以来熱心にスタジアムに通うようになり、はや11年。
いまではJリーグの日程がほぼ生活の中心になりました。
そこで、そんな経験から得たスキル(?)をご披露しましょう。あなたもJリーグにはまると、こんなことになりますよ(ベースになるのは、あくまでわが川崎フロンターレの場合です。他のクラブのこと? 知らないもん)
★足腰が強くなる
Jリーグの試合は、当たり前ですがスタジアムで開催されます。
サッカーのコートは長さがおおむね100メートルほどなので、それをスッポリおさめるスタジアムは、当然巨大です。サッカー専用のスタジアムでもデカいのですが、陸上競技場を兼ねていると、ますますデカい。
日本の土地事情を見れば明らかなように、それだけの敷地を市街地に確保するのは困難なため、おおむねスタジアムは郊外の緑地であるとか運動公園とかに立地します。
つまり、たいがいの場合、最寄駅からたいへん遠い。川崎フロンターレの本拠地等々力スタジアムも例外ではなく、最寄駅の武蔵中原駅を出ると「等々力緑地まで1500メートル」とかいう数字が明記されていてゲンナリしますが、おまけにこれは緑地入り口までなので、さらにそこから先500メートルばかりを歩く必要があります。
スタジアムの席にたどり着くまでに約2キロを踏破しなければならず、おまけにこれを往復するわけですから、足腰が強くなるのも必然ですね。
他所さんでも、FC東京の本拠である味の素スタジアムとかは、あれでけっこう近いほう。埼玉スタジアムとか、日産スタジアムとか、この正月にお邪魔したガンバ大阪の吹田スタジアムとか、駅からは遠い遠い。これ、日本の宿命ですかね。
その点、この春に遠征した香港の旺角大球場は、いきなり街中にありました。最寄駅からは徒歩数分。このへんはお国事情の違いもあって、面白いですね。
さらに言うならば、試合中もお行儀よくずっと座っているわけにはいかないので、当然立ったり座ったり。そりゃあ足腰が強くなりますって。
★待ちに強くなる
私どもは諸般の事情から、いつも自由席をチョイスしています。
自由席とは決められたエリア内ならば好きに席を選べるのですが、当然ながら席を取るのは早い者勝ち。
なので、ちょっとでも好きな席を取るためには、開門時間よりも早くからスタジアムにおもむき、待機列に並ぶことになります。
早い時で一時間、遅くとも半時間前から。これでもわが家はまだ出足が遅いほうで、熱心に早い人は早朝(フロンターレはホームでの試合開催日の午前6時から行列の順番抽選があります)から並びます。
おまけに開門時間は、たいていの場合キックオフの2時間以上前。
ご存知のようにサッカーの試合は前後半で各45分、ハーフタイムを入れても計105分。つまり試合時間そのものよりも待ち時間のほうが長い。
それでも文句も言わずにちゃんと待つのがJリーグファンというものです。
ただし私が待てるのはJリーグの試合限定。評判のお店とか、人気レストランとか、アトラクションとか、いやいや立ち食い蕎麦ですら、5分以上待つのはゴメンですが。
★B級グルメに強くなる
試合開始までの間をつぶすには、飲み食いがいちばん。
なので、たいがいのスタジアムでは、飲食物の販売が行なわれます。
これが楽しみという人も多いですね。わが川崎では「川崎ちゃんこ」「ブラジルキッチン」などのスタジアムグルメが評判よろしいようで、私もちょくちょく喰います。
よそ様ではもっと名物の多いところもあって、近年はスタジアムグルメのガイドブックや、スタグルをネタにしたコミックまであります。
とはいえ、しょせんは屋台メシ。そんなに上等きわまる極上メニューがあるわけではなく、そのわりに値段はけっこうするのですが。ま、そのへンも鍛えられるってことでしょうかね。多少のことでは、ガッカリしないぞ。
ちなみに私は、等々力スタジアムになぜか昔からある山田うどんのパンチうどんが大好きなんですが、山田うどんは神奈川県東部にはあまりなく、Jリーグにはまっていなければ食べる機会はついぞなかったかもしれませんね。
★悪天候に強くなる
サッカーが野球と大きく違う点のひとつに、雨天中止がないってことがあります。
よっぽどの悪天候でない限り、試合は決行されます。
つまりサポーターも雨だろうがなんだろうが、応援に駆けつけるのです。
しかもたいがいのスタジアムには屋根が少なく、基本ズブヌレ覚悟。
もちろん傘をさすなんてひと迷惑なことはできないので、たいがいビニール製のポンチョを着るのですが、これ着ると暑いんだよね。私は暑がりなので、覚悟を決めて体の芯まで濡れることにしてます。まあ、帰宅してから乾かせばすむことですから。
ただし、悪天候というのは雨ばかりじゃないんで、シーズンの最初と最後は、寒さも大敵であります。風が吹きつけたりすると、凍死寸前。でも、気合を入れて応援していれば、いつしか寒さも忘れます。
とはいっても、いつだったか春先のゲームで雪が降ったときには、かなりまいりました。あれは極限状態でした。そのうえ負けたし。
東北地方以北のチームでは、春先のリーグ開幕時にはホームゲームを開催しない所もありますね。寒いの、嫌だもんね(でも行くけど)
★知らなかった音楽に強くなる
ゲーム中は、当然ながら応援します。
このへんはチームごとにずいぶん事情が違い、また見る側も熱狂的に応援する人から腕組みして解説者よろしく観戦する人までさまざま。でも口汚いヤジはやめましょうね。
で、川崎フロンターレの場合は応援歌が中心です。
チーム全体を鼓舞するような歌から、選手一人一人を応援する応援歌まで。こうした歌を専門的にはチャントとよびます。ちゃんと覚えましょう。
中にはオリジナルな曲もありますが、そのほとんど俗にいう「替え歌」ですね。
なので元ネタがあります。
フロンターレがゴールを決めると必ず歌うのがグリーン・デイの「バスケットケース」ですが、音楽的趣味が弱い私は、それまでこの曲のことを知りませんでした。スタジアムで歌うようになって、すっかり気に入ったのでCD買いました。そうなってから知りましたが、有名だったんですね。
同じようなことで、チャントの元ネタだったことから、いままで知らなかった曲やアーティストに出会うことが多いです。
近年では、ザ・クロマニヨンズ、ナオト・インティライミ、そして今年はSHISHAMOという素敵な音楽に、フロンターレのおかげで出会えました。
若いころと違って、オジサンは音楽番組とかあまり見ないからねえ。最新流行曲に(かたよりはあるけど)触れる機会があるのは、ありがたいですね。
ついでに「手拍子をするときに頭上に手が上がる癖」がつくので、サッカー場以外での拍手の際などには注意しないと、1人だけ周囲から浮いてしまうこともあります。
★精神的逆境に強くなる
勝つばかりじゃない、いいことばかりがあるわけじゃないのはスポーツの常。
いつもいつも勝ってくれればいいんですが、そうはいきません。惜しい敗戦、痛い引き分け、惨敗、完敗から、あと一歩で栄光を逃がしたりということもしばしば。
わが家のように一家をあげて応援していると、敗戦後の家庭内の雰囲気は悪くなります。
ホーム敗戦時など、帰宅途中の空気はけっこう険悪だったりして。
そういう時に限って、テレビをつければスポーツニュースをやっていたり、ネットを見れば勝ったチームのツイートが流れて来たりして、踏んだり蹴ったりの夜が待ってます。
ただ、そこは切り替えが大事だと学べるのも、またスポーツ観戦の良い所。
次の試合が近づいてくれば、期待の方が上回りますし、そこで勝てばあっという間に気分は回復しますから、あまり尾を引かないですみますがね。
もっとも数年前にリーグ戦で8連敗を喰らった時にはかなり凹みましたが。
★サッカーに詳しくなる
そんなことはありません。
もちろん自分でサッカーやるのはダメダメな私ですが、見るほうもいっこうに詳しくはなりません。
理由は簡単。
川崎フロンターレ以外の試合はあまり見ないからだし、見ているときも相手のことはよく見ないから。そんな余裕はないですからね。
熱心な人はテレビやネットの試合中継を録画しておいて、試合後に見直して研究するんでしょうが、私は500円映画やプロレス中継も見なければならないので、そこまではとてもとても。
なので、日本代表の試合やワールドカップなどを見ていても、わあわあ言ってるだけで、解説めいたことはできません。
野球やプロレス、相撲などはけっこうな解説やウンチクを垂れられるんですがねえ。サッカー解説者への道は、まだまだ(笑)
他にもいろいろある気がしますが、Jリーグを見るって、こんなにいろいろな利点(なのか?)があるので、見なきゃ損ですよね。
ちなみにアウェイゲームまではそうそう出かけられないんですが、そこはそれ、いまやJリーグは、1部リーグのJ1のみならず、J2やJ3まで、生中継で全試合を見られるのだから、けっきょくフロンターレの試合は、ほとんどを観戦することになります。DAZN(ダゾーン)のクルクルもたくさん見るけどさ。衛星放送とか、ケーブルテレビとか、ネット配信とか、お金がかかる趣味なのも間違いないですねぇ。
そして……
★週末が楽しくなる
ま、これだけは保証します。忙しいけど(笑)
