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春場所ニューカマー5年後

2015年春場所にデビューした力士たちのその後を定点観測するこの記事も、もう5年め。彼らももはやニューカマーではなくなりましたかね。元号も変わったこの1年、出世争いはどうなったでしょうか。

例によって見づらい出世表ですが、青は勝ち越し場所、オレンジは各段優勝、ピンクは三賞受賞、そして赤は幕内優勝を示しています。

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まずはやはりこの期の出世頭、御嶽海から。

今年の御嶽海は振幅の大きい1年でした。2018年名古屋場所の初優勝で大関盗りに王手をかけたものの失敗し、そこからいったん後退。昨年春場所にも負け越してジリ貧かと思われましたが、そこから持ち直し、秋場所では2度目の優勝を果たしました。関脇で2度優勝したのは、なにげに大記録。さすがに今度こそはと思わせ、本人も大関盗りを公言しましたが、またも失敗。そこから2場所連続の負け越しで、17場所も守り続けた役力士の座からも転落しました。このエレベーターぶりを脱しないと、上は望めません。この春場所は二桁勝利で、どうやら来場所は関脇復帰の見通し。エレベーター脱却、そして大関の座獲得が今年の課題になりますね。

いっぽう、御嶽海の学生時代からのライバル北勝富士

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幕内上位に定着したこの人の課題は、ムラッ気解消でしょうか。ご覧のとおり負け越しが連続するかと思えば、勝ち越しが続き、目覚めたかと期待させれば、今度は負け越し。この繰り返しで1年が過ぎました。この初場所では上位で大勝ちして三役復帰、今度こそと思いきや、またしても大敗で来場所は平幕に逆戻りです。相撲ぶりも同じで、波に乗れば連勝、でもつまづくと大連敗というムラッ気相撲。押し相撲にありがちなこととはいえ、要はメンタルの問題だと思うので解消可能でしょう。上位を目指すならここが最重要課題ですね。

さて、ケガに泣き番付を大幅に降下させていた宇良のこの1年はどうだったでしょうか。

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復活しかけた2018年から再び負傷で、2019年はいきなり5場所連続休場。番付は序二段下位まで降下しました。でも、さすがにこのへんまで下がると周囲との実力差は大きく、復活の九州場所は6勝を挙げ反撃の狼煙。そして初場所は優勝決定戦を勝って序二段優勝。続くこの春場所も三段目で優勝決定戦を制し、2場所連続優勝。来場所は幕下復帰でしょう。休んでいる間に肉体改造に成功したのか、一回り以上大きくなりましたし、幕内復帰へ、足取りも早くなりそうです。

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2019年春場所で悲願の十両昇進をはたした霧馬山。まだまだ細身な感じでしたが3場所連続勝ち越しで十両上位へ。1場所足踏みしたもののすぐに盛り返し、今年初場所ではついに新入幕。同期で4人目の幕内昇進を果たしました。そして、その場所で11番勝って敢闘賞まで獲得。大きく番付を上げた春場所でも勝ち越し、来場所はいよいよ幕内上位です。先行する御嶽海、北勝富士を射程圏内にとらえ、同期生との先陣争いも楽しみになってきました。

関取の座まで昇進した4人を追う、幕下昇進組はどうでしょう。

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ボディビル出身のイメージもほぼ消えた朝鬼神。三段目から幕下への壁で苦しみましたが、連続勝ち越しで秋場所にはふたたび幕下へ復帰。しかし負傷もあって、どうやらここでまた壁に当たったようで、三段目へ再陥落。それでもこの春場所では勝ち越したので、来場所は幕下に復帰できそうです。まずは幕下に定着、そして番付を徐々に上げていこう。付き人をつとめる新大関・朝乃山の勢いにあやかりたいところですね。

2015年春場所デビューの同期生のなかでは26人が、当時15歳。中学卒業とともに初土俵を踏んだ、いわゆる中卒組でした。同期生は43人ですから半数以上。昨今は、高校や大学の相撲部を経て入門してくる力士も多いのですが、やはり中卒組が主流なのですね(かつては中学在学中の初土俵も多かったのですが現在は禁止)

中卒組は、年齢のハンデもあって出世には時間がかかるものなのですが、彼らもだんだんと番付を上げてきています。

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その中卒組のトップを走っているのが、井上。彼も三段目突破には苦労しています。2018年には2度にわたって幕下の壁に跳ね返されましたが、昨年春場所に3度目の幕下昇進で勝ち越して、ようやく幕下に定着。最高位は幕下25枚目。ほかに幕下昇進を果たしている中卒組同期には、魁勇大(最高位幕下32枚目)がいるだけなので、上々のペースでしょう。なかなかそこより上位に抜けられませんが、井上はまだ20歳焦らず地力をたくわえていきましょう。魁勇大も頑張れ。

冒頭にも書いたように、2015年春場所デビュー組ももう5年目

月日の経つのは早いですね。43人もいた同期生も、この1年で、玉乃龍、覇王、天司、鬨龍、嶋風の5人が引退し、これで土俵を去ったのは計24人と、とうとう半数を超えました。

早々に幕内上位に進出した学生相撲出身組もなんだかんだで足踏みし、大関盗りでは、後輩の朝乃山(2016年春場所初土俵)に先を越されてしまいましたね。

そしてさらにその後ろからは、琴の若とか琴勝峰とか豊昇竜とか、さらなる若手が番付を上げてきているし、ウカウカしていられません。来年春場所までの1年間、いっそう頑張ってほしいですね

【去年までの記事はこちら】

春場所ニューカマー
春場所ニューカマー1年後
春場所ニューカマー2年後
春場所ニューカマー3年後
春場所ニューカマー4年後

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