史上最強の新横綱
平成29年(2017年)3月場所(春場所)の番付が発表されました。
ほんとに稀勢の里が横綱になっていて、ホッとしましたよ(笑)
でもまだ違和感ありますねえ「横綱・稀勢の里」
何はともあれ、これで稀勢の里は大阪場所の土俵に、西の正横綱として上がることになりました。頑張ってください。
ということになれば、次に心配になるのは、その成績。
そこで過去の新横綱たちの成績を調べてみました。おせっかいですねえ。
とはいっても、やはり制度が違うといろいろと比較が面倒なので、横綱審議委員会が昇進を諮問するようになった、1951年9月場所の千代の山以降の新横綱で。ほら、そうすると全員1場所15日制での比較になるわけで、成績の比較も簡単です。
以下がその一覧表です。見づらいのは毎度のことなのでご勘弁(でもだいぶマシになったでしょ)優勝欄に★がついているのが、見事新横綱で優勝を飾ったケース。その右は通算の優勝回数です。

ご覧のとおりで、横審成立後の新横綱31名のこれまでの成績、正直言ってよろしいとは言えませんねえ。
優勝を飾ったのはたったの3人。1割にも達していません。じつはこれ以前を見ても、明治以降で、太刀山、栃木山、双葉山、東富士の4人だけなのです。
成績でも、14勝以上を上げたのは、みごと新横綱場所で全勝優勝を飾った隆の里ただ一人。
こうして見ると、新横綱場所で好成績を上げ、ましてや優勝するのは、むしろ珍事だと言えましょう。
ただし新横綱優勝の偉業を達成した他の2人は、いずれも大横綱の大鵬と貴乃花。うむ、これは当然なのかな。
しかし一方で、同じく大横綱(優勝20回以上が私の基準)の面々の新横綱場所を見れば、北の湖11勝、千代の富士は途中休場、朝青龍12勝、そして優勝回数ナンバーワンの白鵬ですら11勝どまり。
やはり新横綱場所での優勝は、ハードルの高いミッションのようです。
逆に不成績のほうを見ると、さすがに皆勤して負け越しはいませんが、休場があって負け越した格好になっているのは、前述の千代の富士のほか、吉葉山と双羽黒(ああ、いかにも)
勝ち星が二桁(10勝)に届いていないのは、千代の山、大乃国、そして現役の日馬富士と鶴竜。
やはり新横綱ともなると、昇進の使者を迎え、綱打ち、奉納土俵入り、あいさつ回り、取材対応などなど、多忙を極めるのでしょう。そうして疲れているところに、けいこ不足、そしてさらに新横綱ゆえのプレッシャー。不成績も無理はないか。
うーん、稀勢の里が心配になってきたぞ。メンタル弱いもんなぁ。
ちなみに、稀勢の里を除く上記31人の横綱の新横綱場所の成績は、平均するとおよそ10.1勝。なんとイレブンにも達していないのであります。
なので稀勢の里さん、気楽に行きましょう。11番勝てば合格だと思えば、だいぶ楽でしょう。
それに万が一コケても大丈夫。
昇進場所で途中休場して短命を予想された千代の富士が大横綱をきわめた例もあることだし、1場所では何も決まらないってことですよ。
