神田ぶらり(87)春きたる
もう立春です(2017年は2月4日)
この日から春が始まるといわれます。どう考えてもまだ冬なんですが、暦がそうなっているので仕方ないですね。
私が神田の町に通うようになってン十年、立春といえば、コレです。

神田の和菓子店、庄之助さんが立春限定で販売する「立春大福」であります。
こちらが神田駅北口店の店先。

看板にもあるように、大相撲の立行司・木村庄之助の22代目が、引退後に営んだ和菓子屋さん。
と思ってたんですよ、今回調べるまで。ほんとは自分で営んだわけではないんですね。
木村庄之助ってのは、大相撲の行司の最高位。横綱に相当する地位ですが、横綱と違って定員一名かぎり。で、代々受け継がれてきています。2015年3月場所後に37代目が引退したため、現在は空位ですが。
22代・木村庄之助は、1890年(明治23年)の生まれ。行司入門は1898年秋というから小学校二年の時ですね。当時の大坂相撲の土俵に上がり、幕内格まで出世しましたが、その後東京に転じ、18代・式守伊之助を経て、1951年9月に木村庄之助を襲名しました。おもに栃若時代に土俵をさばき、1959年11月に行司定年制が導入された際に引退。名行司の一人に数えられていて、庄之助のさらに上位に相当する「松翁」襲名の話もあったそうです(実現はしませんでした)
で、引退した庄之助さん、その後はNHKのテレビ解説などもしていたそうですが、ヒマを持て余したらしく、何かやろうということになって、当時息子さんが経営していた和菓子店にしゃしゃり出て、行司の軍配をかたどった「庄之助最中」を考案したのだとか。
それが売れたんでしょうね、以来ずっと神田で和菓子店としてやってきているんですから。なので屋号も「庄之助」に変更したようです。以前は違う屋号だったそうですから、息子さんは悔しかったんじゃないかな?
とはいえ、こうなってからすでに半世紀以上。私もふくめて、神田の人たちにはすっかり老舗として定着しています。
そうそう、「庄之助最中」は両国国技館でも販売していますね。
当のご本人である22代・庄之助さんは、1987年に勲五等双光旭日章を受章。
そして、亡くなったのは、1994年。時代はすでに平成になっていたわけで、明治、大正、昭和、平成を生きられたことになります。ちなみに享年104歳は、歴代立行司の最高齢記録だとか。
その「立春大福」ですが、要は縁起物の大福餅。けっこう日本全国で、立春に大福を喰う習慣はあるようですね。庄之助さんの「立春大福」は草餅に餡を包んだ柔らかなもので、なかなか美味であります。
ということで、明日は「立春大福」を買います。楽しみ楽しみ。
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〔追記 2017/2/3〕昨日確保して、美味しくいただきました。現物はこんなパッケージです。

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