18歳の選挙

まもなく、参議院議員選挙が行なわれる。

まあ3年に一度は必ず行なわれる選挙なので、そう珍しいものではないが、今回は特別だ。

これまでは20歳からだった選挙権獲得の年齢が、18歳からに変更されたのだ。これは画期的なこと。

そもそも、日本での選挙権の歴史を見ると、最初は1889年(明治22年)の大日本帝国憲法及び衆議院議員選挙法の公布に始まる。この時は、一定以上の財産を持つ25歳以上の男子にのみ選挙権が与えられた。

普通選挙の開始は、これ以後に数度の改正を経、ようやく1925年(大正14年)から。とはいってもこの時の選挙権は、25歳以上の男子から。

女性にも選挙権が認められたのは、第二次世界大戦後の1946年(昭和21年)。日本国憲法の公布まで待たなくてはならなかった。この年に公布された公職選挙法で、20歳以上の男女すべてに選挙権が与えられた。

今回の改正は、それ以来だからじつに70年ぶりの改正になる。ずいぶん長い間、放っておかれたもんだ。

さて、ここで気になることが一つある。

盛んにテレビなどのニュースで報道されているように、今回の選挙に備えて、高校で選挙に関するレクチャーが行なわれているということだ。

いや、それ自体はたいへん結構な話だし、やらないよりはやった方がいいに決まっている。

ただね、今回初めて選挙権を得るのは、18歳の男女だけではないのだよ(ついでにいえば、18歳が全員高校に通っているわけでもないぞ)

すでに高校を卒業した19歳のみんなは、いったいどこでレクチャーを受けるのかね?

18歳が選挙権を得るにあたってレクチャーが必要ならば、19歳だって同じだろう。そこはケアしなくていいのかい?

「18歳の選挙」というフレーズに引きずられて、そこばっかりに目がいくのって、いかにも日本的だよねえ。

ついでにいえば、今年20歳の男女だって、今回初めて選挙権を得るんだよね。そこはいいのか?

だいたいこれまでも、20歳になった人々は、すべて「初の選挙」を経験したはずだよね。私だってそうだったが、別に何のレクチャーもなかったと思うが。

  選挙でGO! 目次

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?