神田ぶらり(11)地底の謎の道
私が通勤に利用しているのがメトロ(地下鉄)銀座線の神田駅。この駅は、ホームの両端に改札口があり、私が乗降するのは南側、銀座寄りの改札口で、JRの神田駅の構内に続いています。
その反対方向、つまり北側の上野寄りの改札口を出ると、そこにはなぜか100メートルほどの地下道があります。

写真は上野方向から見たところ。この先に、メトロの改札口があります。
今は工事中なのでご覧のとおり狭くなっていますが、本来はこの3倍くらいの道幅があり、かつてはここに地下商店街がありました。
なんでも、昭和6年(1931年)に開業した「地下鉄ストア」という日本でもっとも早くに開業した地下商店街の一つだとか。10年くらい前まではまだ営業してる店があって、理髪店や歯科医院があったのを覚えています。
元祖エキチカ(笑)
その後、地下商店街は営業を終了し、今やっている工事が終われば、ここは改装した駅事務室になるんだとか。
しかし、JR側に伸びている地下道は乗り換えのためという使用目的がはっきりしていますが、こちらの地下道はなぜこんなに長く伸びているんでしょうか?
地下道を抜けて地上に出ても、そこには須田町交差点があるだけ……
……ではないんですよ、もちろん。
九段下方向から両国方面に抜ける靖国通りと、銀座と上野を結ぶ中央通りの交差点である須田町交差点、現在は単なる大きな交差点ですが、かつてはここに重要な交通拠点あったのです。
都電のターミナルですね。
東京の路面電車は、今はもう1路線を除いて廃止されましたが、かつては重要な交通手段でした。そしてこの須田町で東西に走る路線と南北に走る複数の路線が交差し、乗り換えステーションになっていたのです。往時はたくさんの乗客が利用していたことでしょう。
そう、あの地下道は、地下鉄から都電への乗り換えのために作られた通路だったんですね。今ではもう無用の長物な気もしますが、かつての都市交通の貴重な遺跡と言えなくもないですね。
ところでこの須田町交差点、微妙に複雑な形になっていて道幅も広いし車の交通量も多いので、横断歩道を渡ろうとすると、しばしば路上の安全地帯に取り残されたりする危険ゾーンでもあるのです(笑)
神田ぶらり 目次
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
