「UFO記念日」記念映画
今日(6月24日)はウチの息子の誕生日であると同時に、世界的に「UFO記念日」だそうです。1947年のこの日に、世界初の空飛ぶ円盤目撃事件である「ケネス・アーノルド事件」があったからですね。
60年代チャイルドである私が子供のころは「空飛ぶ円盤」だったのが、「UFO」になったのは、いつからでしょうか。
たぶんいちばん早いのはテレビで「謎の円盤UFO」が放送された1970年ごろでしょうが、「ユーエフオー」と読んでいましたよね。日清の焼きそばとピンクレディーの唄で「ユーフォー」が定着した気がしますが、あれは1976~77年ごろですか。そのあとに封切られた(1978年)UFO映画の雄「未知との遭遇」の時は、もう「ユーフォー」だったわけです。
ところで、UFO映画というと、じつはあんまりないんですよ。
このジャンルの古典である「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」(ハリーハウゼン先生謹製)とか、その後の「宇宙戦争」とか、ぐっと時代が下がって「インデペンデンス・デイ」とか、近年の「バトルシップ」とかあるじゃないかって?
だって、あれらは全部映画の中で「宇宙人の乗り物」って、正体がわかっちゃってるじゃないですか。だから「未確認飛行物体(Unidentified Flying Object)」じゃないでしょ。すでにIFO(Identified Flying Object)ですよ。どこかの国際機関か猪木さんの団体みたいだね(笑)
映画の中でその正体が暴露されないままの、正しい意味でのUFO映画って、ほとんどないんですね。
そして、その貴重な一本が「未知との遭遇」なのです。
スティーヴン・スピルバーグ監督が「ジョーズ」の次に撮った「未知との遭遇」は、UFOの目撃、接近遭遇を真っ向から描いた映画なのですが、考えてみると、あの映画に登場するUFOは、映画のなかでは「どこから来たのか」「何をしに来たのか」などが、いっさい説明されないですよね、最後まで。説明しそうな科学者とか軍人とかいっぱい出てきてますが、はっきりした説明はついにない。だから「未確認」のままなんですよ。
ただ、なんとなく説明されたような気になってしまうような、説得力がありますけどね。
UFOの正体とか目的といった「解決なし」で娯楽映画を作るのは、観客にカタルシスを与えにくいわけで、リスクが大きかったでしょう。企画段階でも、危惧が出たんじゃないでしょうか。
それを見事にやり切ったのは、さすがスピルバーグと言っておきましょう。おかげでこの映画は、今でも彼の代表作のひとつに数えられていますし、唯一無二のUFO映画になったというわけです。
ところが、じつは私の知る限りで、もう一本、正しいUFO映画があります。
それは岡本喜八・監督、倉本聰・脚本の「ブルークリスマス」です。
「未知との遭遇」が封切られる直前に企画され、1978年の暮れにバタバタと公開された作品で、まあ便乗企画だったんでしょう。
この映画、じつはUFOが画面に直接登場はしない(ような記憶があります)のですが、真っ向UFO現象を取り上げた映画なのです。
UFOを目撃した人々の血液が青くなる。そしてそのことが人々にどう波紋を投げかけていくのか?
そして、この映画でも、このUFO現象に関する「説明」はありません。けっきょく「未確認」のままなんですよね。
封切りで見た後、個人的には岡本喜八らしくないなあとの感想を抱いた覚えがありますが、UFO映画としてはけっこういい線行ってたんじゃないかと、今ごろになって思います。こんど見直さねば。
そんなわけで今夜はUFO記念日を記念して「未知との遭遇」でも見ましょうかね。
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映画つれづれ 目次
【2019/6/24】 これは5年前の記事ですが、息子は今年、おかげさまで20歳となりました。親としては、まあやれやれですな。


