まだ何も決まっていません
今週日曜日(11月20日)のJリーグは、たいへんな一日となります。
Jリーグ、先週くらいに終わったよね。浦和が優勝したんでしょ。(優勝ではなくて年間勝点が1位になっただけ。年間優勝はまだ決まってません)
ああ、これからあるんだよね、CS。クライマックスステージで優勝が決まるんだね。(クライマックスステージじゃなくてチャンピオンシップです)
名古屋だけが下に落ちるんだよね。ビリになったからだろ。(ビリじゃなくて16位だし、福岡や湘南もいっしょに落ちます)
というような誤解はともかくとして……。そんなライトな方々にもわかるように、今週末のこの大ヤマ場をご紹介しましょう。見逃せませんよ。
この日曜日には、J2とJ3の最終節が行なわれます。18チームで2ステージを争ったJ1と違い、J2は22チーム、J3は16チームが2回総当たりでリーグ戦を戦う、その長い長い戦いの最終局面がいよいよ訪れるのです。
焦点は、上部リーグへの昇格争い。
ここで整理しておきましょう。
J1は18チームのうち、年間16位~18位の3チームが来季はJ2に降格(これは決定済み)
J2は年間1位と2位がJ1に自動昇格、3位~6位の4チームが昇格プレーオフのトーナメントを戦って勝ち抜いた1チームだけがJ1へ。
いっぽう22位(ビリ)のチームはJ3に自動降格し、21位チームはJ3の2位チームとの入替戦へ。
J3の年間1位はJ2へ自動昇格、2位チームは入替戦で勝てばJ2へ。
(勝点は、勝利で3点、引き分けで1点、負けはゼロ。いずれも順位は、勝点→得失点差→総得点の順で、多いほうが上位になります)
つまり、J2の2位と3位、6位と7位、20位と21位、そしてJ3の2位と3位の間に、天国と地獄の分かれ目があるのです。
そして今年のJ2,J3、最終節を前にして、何ひとつこれが決まっていません。
まずはJ2上位。最終節を前にした状況は、こうです。
1位 札幌 勝点 84 得失点差 +32
2位 清水 勝点 81 得失点差 +47
3位 松本 勝点 81 得失点差 +29
4位 C大阪 勝点 75 得失点差 +15
年間を通して快調に飛ばしてきた札幌が、ここ5試合●●○●○と大失速。その札幌を猛追してきた松本ですが、△○○○のあとで前節痛恨の●で首位奪取のチャンスを逃がし、逆に○○○○○と驚異の追い上げを見せてきた清水が松本を抜いて2位に浮上です。ご覧の通りで、4位のセレッソ大阪は3位との勝点差6あるので1試合での逆転は不可能なので、すでに3位以上の望みは、なし。
というわけで、最終節を前に、勝点差3のなかに3チームがひしめいています。これは1試合で逆転可能な差です。
札幌は勝つか引き分けでJ2優勝と自動昇格を手にできますが、負けると一気に3位まで降下する可能性もあり。なんとしても、最低でも勝点1を得られる引き分け以上が必要になります。その大事な最終節の相手は、金沢です。
清水と松本は勝点では並んでいますが、得失点差で大差が。松本が清水を上回るには、清水よりも18点余計に取らなければならないので、これは非現実的ですね。
ということで清水は勝てば自力で2位確保(相手は徳島) 札幌の結果次第ではJ2優勝も手にできます。ただし引き分け以下の場合には、自動昇格圏から脱落する可能性も大。
松本のほうは、ほぼ完全に他力本願。勝ってもあとはほかの結果次第ですが、もし札幌が負ければ自動昇格圏内浮上もあるので、点差をつけての勝利がほしいところ(相手は横浜FC)
ということで、最終節はJ2優勝と自動昇格をかけたラスト1戦。ここで微妙なのは、札幌と松本はホーム開催なのに、清水だけはアウェイ。これがどう出るのか?
さてお話変わって、こちらは昇格プレーオフ出場をかけた6位争い。3位~6位の4チームが残るひとつ(たったひとつ)の昇格の椅子をトーナメントで争う、昇格プレーオフへの出場権がかかります。
5位 京都 勝点 66 得失点差 +11
6位 岡山 勝点 64 得失点差 +14
7位 町田 勝点 62 得失点差 +8
8位 横浜FC 勝点 59 得失点差 0
こちらも5位と6位が勝点2差、6位と7位が2差。8位の横浜FCはすでにプレーオフ圏内は不可能な状況です。
4位のセレッソ大阪は順位が確定。現在5位の京都も、最低でも6位なので出場権確保済み。
問題は6位争い。岡山は引き分け以上でほぼ6位確保ですが、万が一、負けると、7位の町田に抜かれる可能性があります。
ここで問題なのは、町田はクラブがJ1ライセンスを交付されていないということです。つまりJ1昇格の資格なし。なので、仮に6位に入っても、昇格プレーオフには出場できません。
ならば岡山は安泰かというと、さにあらず。昇格プレーオフ圏内にJ1ライセンスがないクラブが入った場合でも、繰り上げはないんです。
要するに、岡山は6位を確保しないとJ1への道が閉ざされてしまうわけです。町田の結果しだいではありますが、ホームへ群馬を迎えての一戦、必勝あるのみ。
さてJ2下位も熾烈な争いです。20位は降格圏外の天国、21位と22位は降格危機の地獄です。
19位 讃岐 勝点 42 得失点差 -19
20位 岐阜 勝点 40 得失点差 -26
21位 北九州 勝点 38 得失点差 -18
22位 金沢 勝点 38 得失点差 -24
逃げ切りなるか、入替戦か、自動降格か。讃岐はすでに安全圏。
勝点差は岐阜と北九州&金沢でわずかに2。しかも得失点差では北九州有利です。
つまり岐阜は引き分けでもやばいかも。勝つしかないぞ。
もちろん、北九州と金沢は、勝ったうえで、ほかの結果待ち。生き残れるかどうかは、人事を尽くして天命を待つってやつですね。
岐阜は東京ヴェルディと、北九州は山形、そして金沢は首位の札幌との対戦。金沢に運がないような気もしますが、これはもう、どう転ぶか、予想もつきません。
最後にJ3上位。
1位 大分 勝点 58 得失点差 +24
2位 栃木 勝点 58 得失点差 +18
3位 鹿児島 勝点 50 得失点差 +11
3位の鹿児島はすでに「来年がんばろう」ですね。
1位と2位が、勝点で完全に並んでいます。
ただ、得失点差の6点差はけっこう大きい。栃木は大分の得点より最低でも6点、上回らねば自動昇格の1位はなりません。
ということは、大分はとにかく勝つことが最低限のミッション。これは栃木の側も同じこと。勝点で遅れをとれば、そこまでです。そのうえで大分は点差をできるだけ開いておきたいところ。なので、失点はご法度。
そのうえで栃木は大勝が必要。何がなんでも大量点をあげて、失点はナシにしなければ、道は拓けない。逆にこのミッションに成功すれば、大逆転もあり得るわけです。
大分は鳥取と、栃木は盛岡と、ともにアウェイでの戦いが待っています。こちらも、予想不可能。
いずれの争いも勝点が僅差なので、最後は得失点差の争いになる可能性大。つまり一つのゴールで、すべてが変わることもあるのです。おまけに全試合同時刻開催。昇降格のライバルの動向を気にしながらのゲームとなります。情報を把握しつつのベンチワークも見ものです。
しかし、長いリーグ戦を経て、ここまで何も決まっていないというのも珍しいですね。いったい今まで何をしてきたのか(笑)
何はともあれ、混戦のJリーグ、最後の最後まで楽しませてもらいましょう!
スポーツ雑記帳 目次
〔2016/11/20〕 最後の90分間の戦いは終わりました。
J2優勝は、北九州相手に0-0で引き分けた札幌。徳島を2-1で下した清水とともに自動昇格を決めました。松本も3-2で横浜FCに勝利しましたが、得失点差で昇格プレーオフに回ることになりました。昇格プレーオフの組み合わせは、C大阪と京都、松本と最終戦で6位を確保した岡山。
降格争いのほうは、岐阜が4-2で東京Vを下して降格圏外を確保。札幌に引き分けた金沢に対し、北九州は0-3で山形に敗戦で順位逆転。この結果、北九州は自動降格で来年はJ3に、金沢は入替戦に命運をかけます。
J3で上位では、大分が4-2で鳥取を下したのに対し、栃木は盛岡と2-2のドロー。かくしてJ3優勝は大分でJ2へ自動昇格、栃木は金沢との入替戦に臨むことに。
これで今年のJのリーグ戦はすべて終了。残るはJ2の昇格プレーオフと、J2・J3の入替戦、そしてJ1のチャンピオンシップ。そう、まだまだ戦いは続きます。
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