神田ぶらり(67)さよならの街角
神田には「本の町」というイメージがあります。
神田の一角に、神保町があるせいですね。
そのへんには大学などがたくさんあったせいか、出版社、取次問屋、そして書店や古書店など、本に関わるものが数多く集まっていたからですね。
いまでも、神保町界隈は古書店が多く、日本一の古本屋街であります。
そんな「本の町」に、衝撃的なニュースが流れたのは今年9月のことでした。
神保町の老舗書店のひとつ、書泉ブックマートが閉店!
昭和42年の開店だというから、48年間にわたって神保町のアイコンであり続けた書店さんです。靖国通りとすずらん通りの分岐点に位置し、東西にのびる神保町書店街の東端。神田のほうから来るといちばん最初に目に入り、九段下方向からだと書店街の終端となる存在でした。
私も学生時代からずいぶんここの本屋街に通った(お金も使った)ものですが、ここに立ち寄らないことはまずないというくらいの、神保町の代表的書店でした。
そのブックマートがなくなるなんて。にわかには信じられないことでしたが、これも時代の流れなんでしょうか。9月いっぱいで、ほんとに閉店しちゃいました。
現在はご覧のように、ひっそりとした空きビルになって佇んでいます。中も書棚などの撤去は終わって空っぽのようですね。前を通りかかるたびに、一抹の寂しさを覚えます。

そういえば、勤め先のあるJR神田駅付近でも、かつては5~6軒あった書店さんが、いつしかすっかりなくなってしまいました。いまは神田駅周辺の一帯は「無書店地帯」です。
全国でも、市町村内に新刊書店が一切ない「無書店地帯」が332自治体におよぶという報道がありました。全体の5分の1にも達するそうです。
書店の減少は21世紀になってから急速に進み、店舗数が半減しています。いっぽうで大型書店化が進み、店舗面積の総計は増加しているのですが、こうした大型書店も、いつまで持ちこたえられるのか。
バブルの地上げ時代や「活字離れ」で言われはじめた書店の苦境。ネット書店の進出や、電子書籍の普及で、書店さんの苦戦はまだまだ続きそうです。
頑張ってください。
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