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きみは真の黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を見たか?

黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)?

ああ、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズなら、見たよ。ジェット・リー(李連杰)、かっこいいよね。3本とも見たな。

……70点

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」は、チウ・マンチェク(趙文卓)のも見なくっちゃね。2本あるし、ジェット・リーのも、もう1本あるよ。

……80点

いやいや、黄飛鴻は、ジャッキー・チェンのも見なきゃね。じつは、「ドランクモンキー」と「酔拳2」がそうなんだよ。

……90点

「黄飛鴻笑傳」とか「黄飛鴻對黄飛鴻」とか、まだまだバチモンがたくさんあるよ。ジェット・リーやチウ・マンチェクが出てるのもあるしね。見たけど。

……マニア過ぎ(笑)

しかし、そんなことでは、真の黄飛鴻を見たとは言えないのです。

いや、本物の黄飛鴻は、私も見たことないですよ。なにせ1924年に亡くなった方ですからね。

でも、香港の人にとって、リアル黄飛鴻と言えば、ジャッキーでもジェット・リーでもなくて、関徳興(クワン・タッヒン)なんですって。

まあ、例えていえば、水戸黄門か大岡越前かってくらいの有名キャラの黄飛鴻を、渥美清が寅さんを演じたよりも数多くやった名優が、関徳興なんです。一説によると百本近く出演したとか(ほんとかどうかは知りませんよ)。

さて、その関徳興の黄飛鴻シリーズは、残念ながら日本ではまったく見られませんでした。ブルース・リーの登場で香港映画ブームが来るより前にシリーズが終了していたこと、反日的な内容が多かったこと、そしてなによりもフィルムそのものが紛失、散逸した作品が多かったこと、などが原因らしい。

そんな関徳興の黄飛鴻を、私は垣間見たことがあるんですよ。

 1986年の「スペクターX」……いやジャッキー・チェンじゃないから、あれは「スパルタンX」だから。こちらは「悪漢探偵」シリーズの第4作。すげえ面白いシリーズなんでいろいろ語りたいが、それはまたの機会に。

で、その「スペクターX」で、なぜか香港警察対国際警察のアイスホッケー試合っていうふざけたシーンがあって(そんな映画なんです)、そこに登場する香港警察の長官が関徳興その人。

そのころすでに御年80歳を超えていたはずの老師ですが、ちゃんとカンフーをご披露くださいます。ややなさけないけど(笑)

しかも対する国際警察のボスが、石堅(シー・クエン) あの「燃えよドラゴン」で悪役のドクター・ハンを演じたことで知られる大物ですが、こちらもお元気で老師とカンフーを戦われます。ややなさけないけど(笑)

この石堅、じつは関徳興の黄飛鴻シリーズで、長年にわたって悪役を務めていた人なんですね。

そのうえ、「悪漢探偵」シリーズで主人公たちの上役をずっと演じていた曹達華(チョウ・ダッハー)も、じつは関徳興の黄飛鴻シリーズで、老師の一番弟子をずっと演じていたんです。

つまりこのシーン、懐かしの黄飛鴻シリーズを再現して見せた、香港の年輩映画ファン(当時)には感涙もののシーンだったんですね。あの「黄飛鴻のテーマ(将軍令)」もちゃんとかかるし、パロディとはいえ往年の名シリーズの一端がうかがえるという、ほんとに貴重なシーンなのです。

当時の日本では(今でもか)誰も知らなかったけど。

そのうえ、今ではその「スペクターX」自体、見るのが難しくなっちゃってるし(笑)

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在庫があるかないかは、運次第。あっても中古品は相当高いっす。ちなみに、ジャケットイラストの右上方に描かれているのが、関徳興先生のお姿であります。

未発売映画劇場「ワンス・アポン・ア・タイム/黃飛鴻傳」

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