コンバットマーチの季節

今年も高校野球の季節がやってきた。第98回全国高等学校野球選手権が開幕し、すでに沖縄では県大会が始まっている。まずは甲子園を目指した熱い戦いだ。

私の母校は西東京大会でクジ運よく1回戦を突破(?)したので、甲子園まであと7勝。息子の通う高校は神奈川県大会1回戦からなのであと9勝で甲子園出場だ。甲子園とはかくも遠い。

さて、甲子園でも県大会でもムードを盛り上げるのは、応援。

私自身は縁がなかったが、高校の吹奏楽部にとっては、野球部同様の晴れ舞台なのだとか。真夏のスタジアムに響く応援の調べ、これも高校野球の醍醐味だ。

その応援曲の定番が「コンバットマーチ」 日本人ならたいてい知っている「パンパーン パパカパーン パンパーン パパカパーン パッパパパパパ パッパパパパパ」というやつですね。

これ、もともとは早稲田大学の応援曲だそうで、1965年(昭和40年)に出来たというから、意外に新しいものなんだな。今では学生野球はもちろん、プロ野球の応援でもポピュラーな名曲だ。

ここで告白しておくと、私は「コンバットマーチ」がもう1曲あると思っていた。野球の応援ではこちらも非常にポピュラーな「パンパカパパーパ パンパカパパーパ パンパカパパーパパーン」というやつ。

これは慶應大学の応援曲で「ダッシュKEIO」というんだそうだ。私はこれも「コンバットマーチ」というんだと思ってました。慶應関係者のミナサン、すいません。

ちなみにもうひとつ、戦争テレビドラマの傑作「コンバット!」の主題曲である勇壮なマーチも「コンバットマーチ」であるが、これはあんまり応援には使われないね。

さて高校野球の応援を聞いていると、じつは使われる曲はそう多くはないことがわかる。あんがいどこの高校も同じような曲を使っているのだ。

そこで調べてみたら、面白いデータを見つけた。

朝日新聞が、2008年の甲子園出場校55校に、応援曲として使用した曲を調査したものだ。ちょっと古いけど、そのベストテンはこうだ。

 1位 アフリカン・シンフォニー

 2位 天理ファンファーレ

 3位 狙いうち

 4位 サウスポー

 5位 

 6位 ルパン三世

 7位 どか〜ん

 8位 タッチ

 9位 ポパイ・ザ・セーラーマン

 10位(同点) すきすきアッコちゃん 夏祭りGO! GO! トリトン

どう思いますか、この顔ぶれ?

曲名を見てピンとこなくても、耳にすれば「ああ、あれか」という曲ばかりなのですが、しかし見事なまでに全部「昭和の曲」 いちばん新しいのがたぶん、ジッタリンジンの「夏祭り」だろうが、これだって平成2年(1990年)の曲だし。

まあ高校生のブラバンとは言っても、曲を決めるのは間違いなく昭和生まれの先生でしょうから、こうなるのか。

それにしても、オッサンが多いプロ野球の応援ならともかく、いまどきの高校生には古すぎる曲ばかりなんじゃないか。山本リンダとかピンクレディーとか、若者たちにはどういう存在なんだ? 「ルパン三世」はともかく「タッチ」「海のトリトン」とかのアニメ、知ってるのかいキミたち? 「プロ野球1分勝負」は?

聞くところによると、演奏曲目には高野連や文科省の意向も強いとか。そうなると昭和も前の方のじいさんたちの好みなのか。それもどうかと思うが。

そろそろもっと新しい曲がポピュラーな応援曲になっていいと思う。最近だと「あまちゃん」あたりがその候補になるのかな。

ただこうした曲が、夏の風物詩として、もともとのフィールドじゃないところで生き延びているってのも、面白いよねえ。

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