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500円映画劇場「メガ・シャークvsジャイアント・オクトパス」

お正月を寝正月で過ごすには、やはりヤスモノ映画を見ながらゴロゴロするのがいちばん。

というわけで、2017年の最初は、かの有名なサメ映画「メガ・シャーク」シリーズの1作「メガ・シャーク vs ジャイアント・オクトパス」でスタート。なんでやねん(笑)

もちろん、こんな迫力はナイ

古代生物の生き残りメガロドンと同じく古代生物の巨大タコが、偶然にも一緒に封じ込められていた氷山が崩落し、太平洋に放たれる(余計なことだが、作中に出てきた被害地図では大西洋でも被害が出ていたが、いいのかアレは) 被害続出に事態を重視した政府は、なぜか極秘で海軍を動員するが歯が立たず、これまたなぜか海洋科学者を無理やり拘束して対策を立てさせるが……

しかし、巨大サメのメガロドンはたしかに古代に棲息していた(化石も発見されている)が、巨大タコのオクトパス・ギガンデスはどうなんだ? まあいいのか、でかいサメとタコが戦いさえすれば、そんな細かいことは(メガロドンに関しては【こちら】を参照)

というわけで、考えただけで魂が震えるような二大怪物が登場するワクワク映画のはずなのだが、その期待をきれいに裏切ってくださるのが、さすがは500円映画。

例によってショボいCGが全開。シャークもオクトパスも質感ゼロの扁平感満載でお送りしますが、動きも少なく、同じ角度の映像ばかりで欲求不満に。そもそも全体像がほとんど見えなくてイライラする。もうちょっとなんとかしろよな。

もちろんストーリーも負けずにショボい。いや大して起伏のあるオハナシでないのは仕方ないが(まあそのへんは誰も期待していないだろうし)もう少しディティール考えてほしいよね。

どうも太平洋全域で大被害が出ているようなのだが、その様子はほとんど描写されない。東京湾に巨大ダコがあらわれるという胸がワクワクするような事態が発生しているのに映像はカケラもなしで「地獄のようでした」の一言で終わり。おいおい、なんだよそりゃあ。

それに対する人類側の反撃も、かなりテキトー。対怪物の対策は在野の科学者たち(しかもたったの3人)にすべてお任せなのは、海軍としてもどうかと思うぞ。「シン・ゴジラ」のヤシオリ作戦の凄さが、逆によくわかるってもんだが。

だいたい、両方とも古代生物の生き残りなのに、それを引き寄せる「フェロモン」の化学構造って誰が知ってたんだよ。それをいとも簡単に合成する科学者たち、凄すぎ。

それに、「このフェロモンのおかげで、奴らはメスがいると思い込む」という聞き捨てならないセリフも飛び出すが、こいつらがどっちもオスだって、なんでわかったんだ? なんか性差別っぽくないか、そのセリフ。

最初にジャイアントオクトパスが襲いかかるのが、日本海にある深海採掘施設(そんなもん日本海にあるか?) そのせいでタコ対策担当は何となく日本サイドの担当に割り振られてて、シマダ・セイジさんなる日本人科学者が主役の一角を占めているのだが、日本人同士の会話シーンでも、容赦なく英語。風貌からして日本人離れしてるし(演じるのはヴィク・チャオ)

という具合に、毎度おなじみの文句をつけ放題なわけだが、アイデアそのものは決して悪くないと思うよ。

あまりに巨大すぎて現実感ないけど、飛行中の旅客機、駆逐艦や潜水艦、金門橋まで食いちぎるメガシャークの思い切りの良さは、ちゃんとできていれば、それなりの迫力が出ていたはず。そのへん、中途半端でなく振り切ったところは褒めておこう。全然映画の中では活かされてないけど。

そして主役の女性海洋学者を演じるのが、一時はアイドル歌手として人気者だったデボラ・ギブソン。

前に「メガ・ピラニア」で、やはり同時期のアイドル歌手だったティファニーが主演していていろいろガッカリしたのだが、なぜアメリカの元アイドル歌手はこういう映画に出たがるんだろう。

もっとも、今回のデビーちゃんは、少なくともスリムな体形は保っているなど容貌はあちらほど衰えてはいなかったので、そこだけは救いだったがね。

そしてこの後、この二人が共演した映画もあるそうだ(しかもやはりこの手の映画らしい) 懲りないねえ

ま、懲りないのは正月早々こんな映画を見てウヒョウヒョいってるこちらも同じか。

2009年のオリジナルビデオ作品でした。

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