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フラットウッズの怪物

いまでこそ「超常現象なんか信じない」なんて言ってますが、子供のころはもちろん信じていましたよ。時あたかも、矢追純一氏らがリードした怪奇ブームのさなかの1970年前後。いち小学生がそんなにヘソ曲がりな見解を抱くわけがないでしょう。

当時は、テレビのスペシャル番組、あるいは子供向けの雑誌、そして児童書の「怪奇現象」特集をもっぱら見ていたわけですが、けっこう後々までトラウマになったものが多かったです。

なかでも強烈に怖かったのが「アメリカの森林に現われた巨人型宇宙人」なるシロモノ。しばらくはその本のページを開くのが怖かったです。あれから40年以上たった今でも、ちょっと怖かったりして(笑)

この宇宙人は、その後も長く人気を保ち続け、「身長3メートルのエイリアン」とか呼ばれてました。もともとは身長10フィートだったという目撃談が、いつのまにか3メートルに縮んでいたのはご愛嬌(10フィートは約3.6メートルです)。

ジャイアント馬場よりデカいんだ、というのが当時の感想(まだアンドレ・ザ・ジャイアントは出現前)

現在は出現地の地名から取られた「フラットウッズ・モンスター」(The Flatwoods Monster)の名称で呼ばれていますね。

事件の概略は、ググって見てください。ウィキペディアにもちゃんと項目が立ってます。

要は、1952年9月12日に、ウェストヴァージニア州のブラクストン郡フラットウッズの町はずれの森で、UFOとともに宇宙人らしき怪物を目撃した、というだけの事件です。ただ、目撃者の人数が比較的に多かったのと、その強烈な目撃談が早くからマスコミで紹介されたために、やたらと目立ったというだけのこと。

ところが、この目撃談がテレビで紹介された際に、番組スタッフが作成したという再現イラストが、この「怪物」をロングセラーに押し上げました。

丸い頭部にギラギラした巨大な二つの眼、こちらに突き出されたカギヅメのある指、長いスカート状の下半身。迫力満点。

さらにはその翌年、UFO研究家のグレイ・バーカーがこのイラストを、実際に目撃された場所の写真に合成したものが雑誌に掲載され、その人気を不朽のものとしたのです。

私たちが子供のころに見て、恐怖にとらわれたのが、このイラスト+写真だったわけですね。「背景は実際に目撃された場所」などというキャプションがついていたせいで、妙に生々しいリアリティがありました。夕方、薄暗い部屋でこれを見て、背筋がゾクッとしたのを覚えてます。

こうして人気者となったモンスターくんですが、現在ではほぼその実在を否定されています。モンスターに先立って目撃されたUFOは隕石で、それを見て興奮状態にあった目撃者たちが、木にとまっていたフクロウが飛びかかってくるのを見間違えた、というのが現在の「定説」であります。

ただ、この「定説」にも決定的な証拠があるわけではないですね。彼らが見たのは確かにフクロウであった確率が高いのですが、かといって未知の怪物だった可能性もゼロではないと思います。ま、限りなくゼロには近いですが。

そんなこんなで、今ではあんまり本気で恐れられなくなったモンスターくんですが、描き人知らずのこのイラストが不朽の名作であることは、間違いない。そして私には、このイラストに関しは、いくつかの疑問があります。誰かご存知のかた、教えてください。

 このイラスト、誰が描いたの?

 モノクロの複写でしか見たことがないけど、このイラスト、もともとカラーだったのでは?

 今でも、どこかにこれの原画が残っている?

 そして、このイラストの著作権って、誰のもの?

知ってる人がいたら、教えてね(笑)

【2019/8/31】 その後調べてみたら、某サイトでこんなクレジットを発見。どうやら、もともとのイラストの作成者ははっきりしないようですねぇ。

Photo montage by Gray Barker depicting the legendary Flatwoods Monster. Photograph courtesy of Clarksburg-Harrison Public Library, Gray Barker Collection, date unknown.

クレジットにあるGray Barkerが、上記の本文でも触れたUFOライターで背景合成の下手人。で、この人がこの画像を所有していたらしい。現在はClarksburg-Harrison Public Libraryという公共図書館が所蔵しているようだ。

というわけで、どうやら使用してもよさそうな気配なので、こそっと掲載。

ああ、おそろしい写真だ。

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