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「フランケンシュタイン」第1号

すばらしいニュースが伝えられました。

長い間見ることがかなわなかった映画が見られるようになったのです!

映画発明者の一人である「発明王」トーマス・エジソンが、かのメアリー・シェリー夫人の小説『フランケンシュタイン』を映画化していたことは、わりとよく知られています。これが映画史上最初の「フランケンシュタイン」だというのが定説です。

しかしそのフィルムは失われ、もはや見ることはできないものといわれてきました。

ところが、それが現存していたのです。

なんでも、唯一残されていたいたフィルムを死蔵していたコレクターがいたとか。なんと尊敬に値する人物でしょう。そのフィルムをアメリカの議会図書館が修復、デジタル化し、このほどネット上で公開したもの。

これは必見です。

長さ10分余のこの映画を、さっそく見てみました。

もちろん無声映画ですが、背景音楽がいれてあります。モノクロのそうとう傷んだ画像ですが、その内容はしっかりと知ることができました。

面白いのは、フランケンシュタイン(原作小説どおり若き学生のようです)が人造人間を作るプロセス。

原作や、後世の多くの映画が描くように、死体をつぎはぎして肉体を作り、そこへ電気の力で生命を吹き込む手法は採用されていません。フランケンシュタインはなにやら薬品を調合し、その化学変化で生命を得るのです。STAP細胞かよ(笑)

この、人造生命誕生のシーンは、この映画の最大の見せ場。実験室に設けた隔離室のようなところで、木の桶からむくむくと細胞が盛り上がり徐々に怪物を形成する様子が、特殊撮影で描かれます(たぶん逆回転撮影)

こうして生まれた人造生命は、創造主のフランケンシュタインの邪心を反映して醜くなったとかで、こんな姿態。

これらのスチル写真は有名でしたが、動く実物が見られるのは感動です。

映画草創期のものだけに、カメラは完全固定、カットバックやズーミング、クローズアップといった手法さえもまだありません。それでも、セット内に大きな鏡を置くことでカメラの視野を広げるなど、撮影上の工夫が施されているのも、発見でした。

100年以上前の映画にしては、けっこうなクオリティというのが私の感想ですが、いかがでしょうか?

それにしてもエジソン先生、なぜにこの『フランケンシュタイン』を題材に選んだんでしょうか? この時点ですでにメアリー・シェリーの原作小説は100年前の「古典」だったはずですが。ひょっとしてエジソンの愛読書だったのかな?

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