超・夢の対決
先日ラスベガスで行なわれたレスリングの世界選手権で、女子53キロ級の吉田沙保里と、女子63キロ級の伊調馨が、みごとに優勝しました。
言うまでもなく、二人とも日本が誇る最強女王。
吉田は世界大会16連覇、個人戦200連勝、伊調は世界大会13度の優勝と戦った試合では184連勝(連勝中に不戦敗あり。それを考慮しても103連勝)と、まったく他国の選手を寄せつけない実績。リオ五輪でも金メダルを期待できますね。
と、ここまでくれば、今回のテーマはもうおわかりだと思います。
はい、「吉田沙保里と伊調馨は、どっちが強いんだ?」です。
同時代に、ここまでの強者が並びたつなんて、奇跡的なことです(年齢は吉田が2歳上)。ところが、柔道や相撲と違って、レスリングには無差別級という種目がありません。なので、階級が違うこの二人、たぶん公式戦ではまったく戦ったことがないはず。
ね? 興味がわくでしょ? もしもこの二人がガチンコでぶつかったら、どうなるんだろうって?
しかも、まったく不可能ではなさそうに見えますしね。だって二人とも日本レスリング協会という同じ組織に所属していて、おまけに同じALSOKレスリング部に在籍しているんです(たぶん練習では戦ってるんだろうな) レスリングの偉い人たちがうんと言いさえすれば、あとは本人たちしだい。ね、実現可能そうでしょ?
とはいえ、来年のリオ五輪前はダメですよ、そんな余計なことしては。
でも、五輪後はどうでしょうか? 正直言って、二人とも、もうこれといった目標もなしになってしまうんじゃないかな。そうなると、競技生活も続かなくなるかも。
そこで、このビッグカードをドーンと開催して、お二人のモチベーションを高めるんですよ。そしてこれは、国内はもちろん、全世界のレスリング関係者やファン、いやいやすべてのスポーツファンが注目するビッグマッチです。名づけて「霊長類最強の女決定戦」
会場だって、日本武道館とか両国国技館じゃ小さすぎます。ここは、東京ドームでしょう。もちろん全世界にテレビ中継です。どうですか、日本レスリング協会さん、儲かりまっせ(笑) 収益は強化費用に充てるもよし、チャリティーで寄付をするもよし。
もちろん、エキジビションマッチとか花相撲では面白くないので、出来れば公式戦が望ましいですね。
簡単に実現する手としては、日本選手権かなんかで、吉田が上の階級に殴りこむのが考えられます。伊調が10キロ以上の大減量するのはさすがに苦しいでしょうから。そこへいくと吉田なら、上の階級である63キロ級でも結構やれるんじゃないかな。
ただ、これをやるとその大会に出場する他の選手に迷惑がかかるのも確かですねえ。うーん、公式戦ではむずかしいか。
じゃあいっそのこと、どうでしょう、プロとのコラボは。
新日本プロレスが五輪後の2017年1月4日に開催する(はず)の東京ドーム大会で、スペシャルマッチとしてラインナップするのです。
これは刺激的。その時点でのIWGPチャンピオンにとっても大きなチャレンジになりますしね。全世界注目のビッグカードと、内容で勝負できるんですから。その時点のチャンピオンが、棚橋か、中邑か、オカダか、後藤か、真壁か、飯伏か、それともほかの誰かなのか、わかりませんけど。新日本プロレス側としても、世間の注目を集めるので、まったく異論ないと思いますよ。
いやいや、ぜひとも実現してほしいな。リングとマットの違いをどうするかとか、小さな問題はありますが。
とここまで書いて、前例があったのを思い出しました。まだ女子レスリングが黎明期だった1990年代には、当時女子プロレスのトップ団体だった全日本女子プロレス(全女)とレスリング協会は協力体制を敷き、第1回の女子日本選手権は全女との共催でプロ選手も参加、のちには東京ドームの全女の大会に山本美憂や浜口京子といったトップクラスの選手もエキジビションで参戦してました。ほら、「吉田沙保里 対 伊調馨」ますます実現可能そうな気がしてきたでしょ。
スポーツ雑記帳 目次
【2019/1/8】 今日、吉田沙保里が引退を発表しました。ご苦労さまでした。これでこの「超・夢の対決」も完全に幻に終わったわけですね。でも伊調馨は現役続行の由。まだまだ頑張ってください。
