アメリカ大統領決定リーグ戦・8

地上最大の選挙戦、2016年アメリカ大統領選挙をスポーツ観戦的にウォッチングする第8弾。

大統領候補、副大統領候補を正式に決める、民主、共和両党の全国大会が終了し、いよいよアメリカ大統領選挙が盛り上がってきました。

というのは、海の向こう、アメリカ本土でのお話。

こちら、日本では、完全に一休み状態ですね。

毎週のように予備選挙、党員集会の結果が入ってきて、刻一刻状況が変わり、やれ誰が下りた、誰それが脱落した、支持率が上がった下がった、次がヤマ場だその次もヤマだと盛り上がっていた予備レース段階にくらべると、日本ではニュースも少なくなっています。

まあ、オリンピックも始まってますからねえ。

もちろん、アメリカでは候補者本人を中心に猛烈な選挙活動が展開され、毎日毎時テレビでスポット広告が流れているんでしょうが、すべてアメリカ国内向け(そりゃ当たり前だ)

なので、本欄もしばらくサボりましたが、もうちょっと経ったら、また再開しましょうね。

あ、そうそう、正式な党大会の結果を書き留めておきましょう。

民主党は危なげなくヒラリー・クリントンを大統領候補に指名しました。

民主党大会は、7月25日から28日まで、ペンシルバニア州フィラデルフィア、ウェルズ・ファーゴ・センターで開催されました。

そして、副大統領候補には、元バージニア州知事、上院議員のティム・ケインを指名。

ケイン候補は、予備選挙で終始クリントン候補を支持していたので、副大統領候補指名は自然の流れだったようです。

一方の共和党は、民主党より先に、7月18日から21日の日程で、オハイオ州クリーブランドのクイックン・ローンズ・アリーナで党大会を開催。

予備選挙を圧勝したドナルド・トランプを、正式に大統領候補に指名しています。

副大統領候補には、色々な名が上がっていましたが、けっきょく無難にインディアナ州知事のマイク・ペンスを指名。

注目された党大会でのクーデター(笑)もなく、これで態勢が整った……とも言い切れないようで。

この期におよんで、なおトランプ反対の声が党内にあるみたいで、党の有力者たちが「トランプ不支持」を打ち出したりしているようです。まだ何か波乱をおこせるんでしょうか?

ということで、とりあえず大統領選挙のカードは「クリントン、ケイン組」対「トランプ、ペンス組」に決定。

ただし、アメリカ大統領選挙が、単なるタッグマッチでないことは前に書きましたね。

その他の候補も出馬する、バトルロイヤル形式なのです。

民主、共和の二大政党以外の、いわゆる第三の党からの候補も続々と決まっています。

一時、世論調査でけっこうな支持率があったリバタリアン党は、元ニューメキシコ州知事のゲーリー・ジョンソンを大統領候補に、元マサチューセッツ州知事ウィリアム・ウェルドを副大統領候補に指名しました。支持者数からすると、ここが第3位なんでしょうか。第3位に大した意味はないんですが。

問題はこの二人ともが、共和党出身なこと。早い話が「反トランプ勢力」なのですよ。

つまり、共和党でトランプを推していない連中がこちらの支持に回る可能性もあるってことでしょう。そうすればクリントンが有利になるのか、あるいは空前の大波乱があるのか?

もうひとつ、あんがい支持者がいるらしいアメリカ緑の党は、マサチューセッツ州の医師ジル・スタインが予備選挙(やってるんだよ)でトップを独走中です。追うのはサウス・カロライナ大学のウィリアム・クレムル特別名誉教授ですが、大差がついている模様。あれ、党大会が終わったはずなんだけど、まだ正式決定ではないのかな。

そして、じつはその他にも面白そうな政党や候補者がいるのです。まあ、そのへんは次回にご紹介しましょうかね。

本選挙は11月8日に行なわれる予定。本番まで、あと3カ月弱。いよいよラストスパートです!

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