監督はつらいよ(セントラル編)

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いろいろ出遅れていた感じの巨人軍の監督選びが決着し、高橋由伸が巨人の監督に就任することになった。

これで阪神の金本知憲、横浜のアレックス・ラミレスと合わせて、来季のセントラルリーグは6球団中3球団が新監督、それもいままで監督経験のないルーキー監督で迎えるという、フレッシュなシーズンとなる。おまけに広島・緒方監督、ヤクルト・真中監督は2年目、一番先行の中日・谷繁監督でも3年目、そして全員これ以前には監督経験なしで、年齢もそろって40代なのだから、セ・リーグ監督業界は大幅に若返ったわけだ。

ところで、一気に半数のチームで監督交代があるというのも、めずらしいのではないか。そう思うと気になったので、さっそく調べてみた。下に掲げたのが、セ・リーグ各球団開闢以来の監督変遷年表である

はい、言うまでもなく簡略化してあります。シーズンの途中での監督代行などは省略しましたから。(すいません、2016年の巨人監督はこの図を作った時点では決まってませんでした)

それにしても、こうして可視化して見ると、なんだかんだいっても日本のプロ野球もけっこうな歴史を紡いでいるんだよね。2リーグ成立後でも、すでに66年が過ぎているんだから、当たり前だが。

そして、私自身はけっしていい感情を抱いてはない(だから嫌いなんだってば)巨人軍というのが、やっぱり偉いなと思うのは、監督を大事にしていることだ(少なくとも見た目では)

他球団と比べて、監督の「持ち」がいいのだ。川上さんが14シーズン連続で勤め上げたのをはじめ、みなさん長期政権を築いてらっしゃる。水原さんが11シーズン連続、長嶋さんは2期合計で通算15シーズン、原さんも2期通算12シーズン。2シーズンだけでお役御免となった堀内さんが例外中の例外なくらいだ。

他球団では、広島の古葉監督が連続10シーズンつとめたのがセ・リーグでは最長なんだから、さすがは「球界の盟主」と言っておこう。オレは好きじゃないけど。

それではこの表を眺めながら、監督交代がどっと起きたシーズンを探してみようじゃないか(球団名はいろいろ面倒なので現名称に統一)

順にさかのぼっていくと、2012年(阪神、中日、横浜)、2006年(巨人、広島、ヤクルト)、2002年(巨人、阪神、中日)、1999年(阪神、広島、ヤクルト)、1990年(阪神、横浜、ヤクルト)、1987年(中日、広島、ヤクルト)、1981年(巨人、阪神、中日)、1974年(横浜、広島、ヤクルト)、1968年(中日、広島、ヤクルト)、1963年(中日、広島、ヤクルト)、1954年(中日、横浜、ヤクルト)と、これまでに11回あった。今回の2016年シーズンが12回目だ。意外に多いね(数えちがえてたら、ゴメン)

まあ、単なるめぐりあわせなんだが、やはりどこの球団も成績が上がらないと監督をすげ替えたくなる限度が同じくらいの年数だってことか。だから、交代時期がなんとなくシンクロしてくるんじゃないかな。

パッと見ると、ダントツで多いのがヤクルトの8回参加。広島が6回、阪神も5回参加だ。まあ、監督交代回数チャンピオンのタイガースが多くからむのは予想通りなんだが、次いで監督交代が多いの横浜(大洋)が微妙に交代多発年からずらしているのも、興味深い(嘘)

ちなみにそれ以上の地殻変動があった年というと、リーグ成立の1950年シーズン(5監督が新就任だが、そりゃそうだろう)を除くと、4球団で交代劇があったのが最大。1975年(巨人、阪神、横浜、広島)、1961年(巨人、中日、広島、ヤクルト)の2回だけだ。さすがに5球団以上でいっぺんに監督が変わったことはない。

しかし、近年は各球団とも監督さんを大事にするようになったようで、昔みたいに1シーズンでクビとか、シーズン途中でバッサリとかは減る傾向にあるようだね(ま、休養とか代行とかにしてごまかすことがあるが)

かつてプロ野球の監督ってのは、男が一度はやってみたい仕事とか言われたもんだが、その機会は減りつつあるってことだろう。監督稼業はつらいよ(笑)

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