ヒットの法則:民生化の法則
(トップ画像引用元:https://www.ya-man.com/products/shine-pro/)
今日もご覧いただきありがとうございます。
今日は業務シーンで存在する需要を、一般家庭に持ち込んで成功した商品の例を紹介したいと思います。
ヤーマン Shine Proの例
美容・健康機器メーカーであるヤーマンが販売する「Shine Pro」は東洋経済オンラインの「ヒット商品2022 プロ厳選!ベストバイ10選」にも選ばれた美容家電です。
今回はこの商品を見ていきたいと思います。
「民生化の法則」
「Shine Pro」は、超音波と熱でトリートメントを髪に浸透させる、美容家電です。同じく美容家電のヘアアイロンと似た形状をしていますが、髪のスタイリングを行うヘアアイロンに対して、こちらは、トリートメントをしみこませる、髪のケアのための器具となります。使う場所も、お風呂でのシャンプー後を想定しており、コードレスで、防水になっていることも、ヘアアイロンとの大きな特徴です。
美容家電市場は比較的堅調で、特にヘアケア市場は、パナソニックや、MTG、そしてヤーマンといったメーカーを中心に、高額商品が増え、平均単価も上がり、美容意識の高まりが感じられます。
そんな中で、「Shine Pro」がアプローチしたのが「髪質改善」のニーズです。「髪質改善」はツヤやくせ毛といった髪の悩みをトリートメントで改善する施術です。この施術はどこでもできるわけではなく、通常は、専門のサロンで施術を受けます。調べてみると、メニューによって異なりますが、おおよそ10,000円~25,000円くらいで施術を受けられるようです。私の会社の女性社員にも、くせ毛に悩んでいて、この施術を受けた方がいます(サラサラのストレートになっていました!)。
さて、この「Shine Pro」は実に単純で、この施術を自宅でできるようにした商品になります。それまで専用のサロンでしか受けることができなかった施術が、自宅でもできるのですから、とても手軽です。トリートメントも、自宅のものでよいので、自分に髪にあったものをいろいろと試すことも可能です。価格に関しても、27,500円で、サロンでの施術1回~3回分とほぼ同じと納得しやすい価格です。
サロンで行う施術を民生化、自宅で、好きなトリートメントで、なおかつリーズナブルにできるという手軽さが、ヒットの要因と言えるでしょう。
汎用性の高い法則
この「民生化の法則」は、比較的適用範囲の広い法則で、しばしば見られます。
例えば、シャープの「ヘルシオ」オーブンレンジのスチーム機能は、業務用の「スチームコンベクションオーブン」のスチーム機能の民生化したものと見ることができます。
特別な場所で有償で受ける必要があったサービスや行為が、自宅で日常的に使えるようになり、お得感が感じられるのが、この法則の成功しやすい理由だと思います。
何でも業務用のものを民生化すればよいかというと、もちろんそうではありません。特別な場所だからこそ生まれる価値もありますので、民生化によって得られる価値が、日常的に使うに値する価値か同課の見極めが必要です。ですが、新しい商品を企画する際には、業務用のシーンや商品を参考にしてみても良いと思います。
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