見出し画像

中米旅行記6日目”初めての不法入国!”グアテマラ・シティinグアテマラ→サン・サルバドル in エル・サルバドル

2013年10月8日
 この日はPullmantur社の7時発のバスで東南にあるエル・サルバドルの首都、サン・サルバドルへ移動する予定だったので、私はバス停が併設されている高級ホテルに向かった。中にはスーツ姿の白人男性が多くいて、アメリカ英語が飛び交っていた。きっとアメリカから出張で来たサラリーマン達だろう。
 バス停の隣の乗車券発券所で乗車券を購入しようとするも、私がホンジュラス出国後にグアテマラへの入国を証明するスタンプを出入国管理局からもらっていないことを、発券所職員から指摘された。つまり私は意図せずグアテマラに不法入国していたことになるのだ!まだ陸路での国境越えに慣れていなかった私は、ホンジュラスを出国したことを証明するスタンプをもらったことに安心し、グアテマラの入国を証明するスタンプをもらい損ねていたのだ。
 職員の説明によるとグアテマラを出国する為には、グアテマラの入国を証明するスタンプが必要とのことなので、驚きと焦りが入り混じったまま、私は取り敢えずそのスタンプをもらうべくタクシーで外人局へ急いだ。そして外人局にて中年のおじさん係員にスパングリッシュで丁寧に説明を受け、罰金200ケツァル、33ドル相当を払い、特別なスタンプをもらって事なきを得た。
 それからタクシーで発券所に戻り、40ドルで乗車券を買い、読書をして時間を潰した後、13時半にバスで出発した。一応、スタンプはもらったものの、まだ本当に出国できるかすごく不安だった。だからいくらバスの席が2階の一番前でも、道中でスプライト、コーヒー、バナナと苺のミックス・ジュースにハンバーガーが運ばれて来ても、気分は晴れなかった。バスは舗装されていない山道に入り、私の沈んだ気持ちを表すかのように大雨が降って来た。雨でバスが止まるのではないかとさえ思うほど激しいものだった。この時ほど激しい雨を私は見たことがない。しかしバスの運転手は慣れているのか、上手に進み、国境越えも無事に成功し、私は急に安心した。
 すっかり日が沈んでからバスは街に入り、出発から約9時間後に目的地であるサン・サルバドルの高級ホテルに到着した。残念ながら私には高級ホテルに泊まれる予算はないので、私はそこからタクシーで予約していた民宿に来た。民宿の外観はまんま大き目の民家で、看板もない為、タクシーの運転手でさえ通行人に道を訊きながら辿り着いた。ホテルでは50代らしきムラトのオーナーに設備の説明を受けた後、ぐっすりと眠りに着いた。無事サン・サルバドルに来られた嬉しさで安眠できた。

 そう言えば、もし私がスタンプをもらい忘れていたことに発券所職員が気付かなったら、どうなったのだろうかと思うと冷や汗が出る。きっと私は無意味にグアテマラ・シティからエル・サルバドルへと続く国境に向かった後、そこで出国を阻止され、スタンプをもらいにグアテマラ・シティに戻り、再度国境に向かうと言う壮大な無駄足を踏むことになっただろう。昨日に引き続き、今日もグアテマラの人に助けられてしまった。片桐はいりさん著のグアテマラへの旅行記、”グアテマラの弟”によると、出国時、著者は涙したと言うが、その気持ちがよく解る。
 

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集