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中米旅行記13日目“リンコン・デ・ラ・ビエハ火山国立公園探検記:日本人未到達?の地へ”グアナカステinコス・タリカ

2013年10月15日
 中米旅行記13~15目日分の記事は、世界遺産、グアナカステ保全地域を構成するリンコン・デ・ラ・ビエハ火山国立公園Parque Nacional Volcán Rincón de la Viejaに関してである。私以前に個人で当公園に行った旅人の日本語による記録は、少なくとも私が必死にウェブ上を探し回った限りでは見付からなかった。
 まず私は朝7時過ぎにタクシーでサン・ホセのホテルを出てバス・ターミナルに行き、そこから北西にある公園最寄りの町、リベリアへ、Pulmitan社が運航する8ドル相当のバスで4時間半掛けて向かうはずだった。しかしリベリアを降り過ごした為、リベリアの次のバス停で下車し、そこに偶然いた英語を話す親切なヒスパニック系のおばあさんに助けられ、何とか別なバスでリベリアに到着した。彼女は年を取ってからサン・ホセのブリティッシュ・スクールで英語を学び始めたそうで、今は休学して薬物や親からの虐待に苦しむ子供達を保護する施設で働いているそうだ。とても落ち着いていて、少し話しただけで人徳を感じさせる素晴らしい人だった。彼女と話していると、降り過ごしたことにすらとても大きな意味があるように思えてくるほどだった。彼女も私を気に入ってくれたようで、近所にある自宅に招いてくれたが、私は時間がなかったので遠慮した。仮に時間があったとしても、彼女のような素晴らしい人から厚意を施されるのは忍びないので、丁重に断っただろう。
 リベリアはぱっと見たところ正直、チェ・ゲバラが“チェ・ゲバラ第2回AMERICA放浪日記(原題:Otra vez: El diario inedito del Segundo viaje por America Latina (1953-1956))”の58ページに書いたように「みすぼらしくて風の強い小さな町」にしか見えず、私は素通りで公園併設のホテルへと向かうべくタクシーを拾った。タクシーの運転手は30代と見られるヒスパニック系の陽気な男性で、途中の路上で同年代の自分の奥さんを拾うと、30分ほどでホテルへ着くまで二人でイチャイチャしっぱなしだった。私は間違いなく彼等の眼中に入っていなかった。もし彼のように仕事が出来たらどんなに気楽だろう・・・。
 ホテルは山奥にあり、平屋のコテージのような造りで、屋外プールも併設されており、正に隠れ家的だった。ホテルの名はHacienda Guachipelinと言い、私が調べた限りリンコン・デ・ラ・ビエハ火山国立公園を訪れるにはこのホテルでの滞在が事実上必須だった。それほどここは僻地であり、少し離れただけで危険な野生動物達がいる密林なのだ。宿泊費は2泊の宿代に1日のツアー代、合計3食の食事代の合計で、現地通貨148ドル相当だった。決して安くはないし、食事も大したことなかったが、ここで明日明後日と体験するアトラクションの素晴らしさを考慮すると、特別高くもない。

 ホテルのフロントではムラトの若く綺麗な女性が、訛りはあるものの、流暢で早口な英語でチェック・インしてくれた。どうやら非スペイン語圏からの旅客には慣れているらしい。
 それから私が宿の周りのぬかるんだ獣道を30分ほど散歩し、自室に来ると、出入り口のドアの前で犬が待っていた。そして私がドア横のロッキング・チェアに座って暫く犬と戯れていると、別な犬も来て、その椅子の下で寝始めた。私が部屋に入った後もドアを擦る音が聞こえたので、ドアを開けて外を見ると、また別な犬が来ていた。自分は犬に好かれると感じていたが、まさかここまでとは思わなかった。どの犬もペットのような小奇麗さはないが、人馴れしているようで、恐らく宿の従業員達に餌付けされているのだろう。山の中で自然に囲まれていると落ち着いた。

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