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“天国のような場所”死海inイスラエル

2023年8月7日
 第一回対ローマ反乱時にユダヤ人達が使用していた砦、マサダを見終えてリフトで砂岩の下に戻ると昼前だった。そばの売店にはフード・コートが併設されていたが、高い割りにどこでも食べられるようなメニューしかなかったので、私はバスで30分ほどかけて死海の最寄りバス停、エイン・ボケクEin Bokekと移動した。死海から道路を挟んだ向かいには、観光客向け大型ホテル数件とデパートがあり、死海は親子連れが多いかった。死海は塩分濃度が高い関係で遊泳禁止なので、彼等はのんびり時間を過ごしており、和やかな雰囲気だった。
 死海の浜は一見、海にある砂浜に見えるが、素足では歩けないほど暑く、乾燥していて固かった。波打ち際には、打ち寄せられた塩が砂の上にレイヤーがかったレース・カーテンのような模様を作り出していた。水は浅瀬においては透明で、底に出来た同様の模様を見ることが出来た。浅瀬から離れると、水の色は或る場所までだと、空の青に底の塩の白さが混じった水色で、水平線に近い深い所だと青くなっていた。そしてその青さは蜃気楼のように立ち上り、対岸の本来、黄土色の山々をも、青く染めていた。死海はそのおどろおどろしい名前とは相反し、まるで天国を思わせるような穏やかな場所だった。

 私は死海の塩分が高いが故の浮力を手で感じようとしたが、ほとんど感じなかった。全身を水に漬からないと余り分からないのかもしれない。それから連日浴びられていなかったシャワーを頭に浴び、砂利かと思ったほど大量に靴に入って来ていた塩を払い、デパートでフローズン・ヨーグルトを食べて腹ごしらえした。フローズン・ヨーグルトは20代らしき男性店員にサイズをおまけしてもらった。

死海ムクドリTristram's starling

 それから30分ほどバス停で待ち、バスで2時間弱かけてテル・アビブのバス・ターミナルへと移動した。


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