宮崎ニシタチ、開店前から行列。“丸万本店”で地鶏の本気を見た。
16時45分、宮崎市ニシタチの名店「丸万本店」に到着。開店15分前だというのに、すでに私の前には12人分の名前が記帳されている。みんな気合いが違う。さすが宮崎地鶏の超人気店だ。
ただ食べログによると席数は25席。これはおそらく第一ロットでいけるだろうと計算する。こういう時だけ頭の中が急に経営コンサルみたいになる。
それにしても周囲の店名がすごい。隣を見ると「ドキドキヘルス探検隊」と書いてある。いや名前が強すぎるだろ。ニシタチ、地鶏の香ばしい匂いと怪しいネオンが共存している。カオスである。
17時過ぎ、無事名前を呼ばれ第一ロットで入店成功。しかも調理工程が丸見えのベスポジカウンター。今日は勝った。
とりあえず瓶ビールを注文。そしてモモ焼きとたたき。今日は観光客らしく「宮崎っぽいもの全部ください」モードである。

カウンター越しに焼かれている鶏肉を見ていたが、まず色が違う。スーパーの鶏肉と全然違う。赤黒いというか、生命力がまだ残ってそうな色をしている。これは期待できる。

まず運ばれてきたのはたたき。表面だけ炙られ、中は完全にレア。かなり攻めている。これを甘めの九州醤油につけて食べる。
……うまい。
いや、うまいというか“地鶏の暴力”である。
肉の弾力、旨味、香り、全部が東京で食べる地鶏と別物。東京で「地鶏です」と言われていたものが、実は地鶏風だったんじゃないかと思えてくるレベルだ。
そしてモモ焼きが到着。

炭火の香りがすごい。黒く焼かれたビジュアルも完全に優勝している。ところどころレア感を残した絶妙な火入れで、噛むたびに脂と旨味が爆発する。
これ、うますぎる。
黒霧島ロックが進みすぎる。
東京でも地鶏の炭火焼は食べられる。でもこれは完全に別競技。宮崎の地鶏、強すぎる。
ただ問題が一つある。
量が多い。
一人だと2品でかなり満腹になる。観光客あるあるで「せっかくだから色々食べたい」が物理的に不可能になってくる。
すると隣に座った女性も一人客だったので、自然と会話が始まった。旅先の酒場にはこういう偶然があるから面白い。
「レバー焼き食べます?」

まさかのレバー焼きを分けていただく展開に。こちらもたたきをお返しする。完全に宮崎地鶏外交である。
このレバーがまた濃厚でうまい。酒が止まらない。
結局、黒霧島ロックを3杯飲んでお会計は5100円。
店を出ると外には20人近い行列。
なるほど、これは並ぶ。
宮崎の夜、恐るべし。
