見出し画像

【『犬』シリーズ】

 会田誠の絵画3部作。
 四肢切断された裸の少女が、雪月花それぞれのモチーフの風景の中にいる姿を描いている。作品発表順は月(1996)→雪(1998)→花(2003)で、すべて『犬(雪月花のうち“〇”)』という題で統一されている。
 性的な作品であるため公的な美術館では展示ができず、2012年に私立の森美術館にて【会田誠展:天才でごめんなさい】で、特設コーナー「18禁の部屋」内に展示された。

画像1

(『犬(雪月花のうち“雪”』)

 同展に「ポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)」をはじめとするフェミニスト達が攻撃した際、筆頭として敵視されたのがこの『犬』シリーズであある。PAPSによる抗議文の分量の大半が本作への誹謗で占められており、日本法における定義を拒絶して本作を「児童ポルノ」認定している。
 本作に対してはそのほか「女性を動物扱いしている」「障がい者差別だ」といった見たままを脊髄反射したような批判に続き、「【公共性が高い】美術館でけしからん」という論法に終わる。普段フェミニストが「ゾーニングを求めているだけ」「子供もみられるのが問題」などと言っているのがいかに嘘かよくわかる。
 さらに、フェミニズムは気に入らない表現を攻撃する際よく「【公共の場】にふさわしくない」ということを言い訳に用いるが、民間であったとしても結局は言葉をすり替えるだけで、本心では公共の場であることなどどうでもよいのだということの好例である。

 美術館は話し合いの場を設けたが平行線を辿り、PAPSはウェブサイトでクレームを扇動。関係各所および関係のない各所を抗議先として掲示した。迷惑行動の量によって展示を取り下げさせようと煽るフェミニストの常套手段であるが、これも結局は成功せずに同展は最終日まで開催された。

参考リンク・資料:

 資料収集等、編纂費用捻出のための投げ銭をお願いします!↓

ここから先は

14字
この記事のみ ¥ 100
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

表現の自由と弾圧・規制に関するあらゆる用語を、作品名、法律用語、人名、団体名問わずに収集するマガジンです。 実質無料ですが本文後に投げ銭用のライン(100円)を設けています。

表現の自由と弾圧・規制に関するあらゆる用語を、作品名・法律用語・人名・団体名問わずに収集するWeb事典です。 できるだけ多くの人に知って欲…

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

ライター業、連絡はDMでどうぞ。匿名・別名義での依頼も相談に乗ります。 一般コラム・ブログ・映画等レビュー・特撮好き。