【書いたらその社は終わりだから】
2011年7月3日、故・松本龍復興担当大臣(民主党・当時)が、宮城・岩手両県を訪問した際に宮城県庁にて言い放った言葉。
松本氏は被災地である宮城県の村井嘉浩知事に対し、「(漁港の集約について)県でコンセンサスを得ろよ。そうしないと我々は何もしないぞ」「お客さんが来るときは、自分が入ってからお客さんを呼べ。いいか、長幼の序が分かっている自衛隊なら、そんなことやるぞ!」など、極めて高圧的な態度で暴言を連発した。
そして直後に「今の最後の言葉はオフレコです。書いたらその社は終わりだから」と、周囲のマスコミ関係者を恫喝したのである。
しかし地元放送局である東北放送は、松本氏の言動をそのまま放映し「波紋を呼びそうです」と紹介。当初はこの発言について書かなかった他マスコミも報道を開始。松本氏は大きな批判を浴びた。
さらにこれらの発言に対する翌日の謝罪会見において「私は九州の人間ですけど、ちょっと語気が荒かったりして」「B型で短絡的なところがあって、私の本意が伝わらない部分がある」などと、地元や血液型のせいにする言い訳がましい態度を示した。
特に血液型性格判断は日本独自の疑似科学であるため、B型だからという発言は多くの海外の人々にとって意味不明であり、この件を報じた英BBCは「荒唐無稽に聞こえるかもしれないが、日本では血液型は正確に影響すると信じられている。B型の人は無礼・無愛想さを持つと言われるが、少なくとも松本氏についてはその通りだろう」と解説した。アイルランドでは「鼻づまりを言い訳にした(アイルランドの)前首相の方がまし」、南アフリカでは「今後は閣僚にA型を任命しろ」など、各国マスコミは様々なユーモアを交えて本件を紹介した。
村井知事は「国と地方自治体は主従関係はございませんで、対等な関係でパートナーだということが明確に示されておりまして」と地方自治制度の原則を示した上で、「できれば命令口調ではなくお互いの立場を尊重したような話しぶりの方がよろしいのではないかという気はいたします。今後、松本大臣がお越しになった際には、松本大臣バージョンの特に気を配った接遇に心がけて参りたい、他の公務よりもそちらを優先したいと思っております」と、皮肉を込めてコメントした。
5日、松本氏は辞表を提出し、大臣職を辞した。
また松本氏が11日に入院した九州大学病院は14日、彼が気分障害による軽度の躁状態にあったと説明した。
マスメディアでは報じられにくい発言の背景としてインターネット上で指摘されているのが、松本氏が「部落解放の父」と呼ばれる運動家・松本治一郎の孫であり、彼自身も日本最大の部落組織・部落解放同盟の副委員長を務めていたことである。
この部落解放同盟は、全国水平社の「差別問題」にかこつけてマスコミその他の企業関係者を集団でつるし上げる「糾弾」行動によって、20世紀後半にマスコミ人の恐怖の的となっていた巨大組織である。
ところが被差別部落は関西~九州地方に偏在している。首都圏以西とくに近畿地方では「部落」と言えば被差別部落を指し、その住民や部落解放同盟をはじめとする組織を象徴する言葉である一方、東北地方では被差別部落そのものがほとんどなく、認知もあまりされていない。
松本氏は自身が部落解放同盟の重要人物であることが周知の事実であり、日本中どこのマスコミでも恫喝にひれ伏すと思い込んでいたが、部落問題そのものに馴染みが薄い東北地方では通用しなかった……というのが真相では、と囁かれている。
すごい歴史修正をみた。
— 丹羽薫(ニワカちゃんの憂鬱) (@NIWA_KAORU) May 7, 2024
普通に各マスコミ報道は、松本龍が童話関係(部落解放)で怖いので震え上がって黙っていたが、TBC(東北放送)は西日本のそういった事情を忖度せず「ふざけんな東北なめんな」という矜持で放送したのが顛末だぞ。それに他の怯懦なメディアが追随しただけ pic.twitter.com/WhJKTrpDUI
しかし関西方面には未だに「同和」とかの反社会的勢力が厳然と存在しているんだなぁ。
— 令和ライカ (@kait8823) November 26, 2020
東日本大震災の時に松本龍大臣が「書いたらその社は終わりだから」と報道陣を脅迫した際に、部落差別や同和利権とかを知らない東北の記者が報道して大事件になったけど、東北民には全く想像が出来ないのよ(´・ω・`) pic.twitter.com/At29GsNuef
ネット外においても、日本共産党の現書記局長である小池晃氏が「マスコミ恫喝は部落解放同盟の『地金』が出たもの」と批判している。
(なお共産党と部落解放同盟は同じ「左派」ではあるが、1960年代後半以降は対立関係にある。)
部落解放同盟福岡県連合会は7月15日に「松本龍・前復興大臣の一連の言動について(見解)」を発表している。
しかしこの文章では、「一連の言動」が「関係者の皆様を深く傷つけたこと、多くの方々にご心配とご迷惑をおかけした」「地震や津波の被災者の皆様をはじめ、多くの方々にたいへん不快な思いをさせ、その心を傷つけてしまったと抽象的な反省文にとどまった。
むしろ後半では、のちの謝罪に登場した「九州人だから語気が荒い」「B型だから短絡的」発言に反省・批判の対象をずらしている。
結局、この「見解」全体を通しても、松本発言の具体的な引用はこの部分のみであり、マスコミを恫喝して発言をもみ消そうとした件については触れることすらなかった。
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