ジェンダー論等を専門とする東北学院大学経済学部共生社会経済学科准教授の小宮友根氏と、ネット論客・青識亜論氏とのツイッター上の論争上で、議論する者のスタンスとして小宮側が要求したもの。
話の発端は「外国人の友人に『どうして君の国の女はすぐやらせてくれるの?』と聞かれた」という趣旨の第三者のツイートであり、このような発言に対して、侮辱として抗議するべきか、それとも「すぐやらせるか否か」を女性の自由選択として擁護するべきか等の議論が発生したことである。
その中で小宮氏はこのように「批判相手の発言は最善の相で理解する努力をしなければ、不誠実である」と言明してしまったのである。
第二に、件の発言が性差別的である可能性をわかって(=元ツイートの趣旨が「差別的価値観に乗るな」である可能性をわかって)あえて「他の可能性」を強調しているなら、「批判相手の発言は最善の相で理解する」努力を放棄した不誠実な批判になっている点。@dokuninjin_blue
— KOMIYA Tomone (@frroots) September 2, 2018
小宮氏の専門はジェンダー論、早い話がフェミニズムである。
当然ながら、このような基準で見ればフェミニズムの表現物への抗議行動・バッシングは軒並み、不誠実極まりないものになってしまう。ただ内股であるだけの【駅乃みちか】のイラストを「おしっこを我慢している」と見るのは最善の相どころか、最悪中の最悪の相でしかないではないか。
この発言の結果、もちろん小宮氏はフェミニズムの表現叩きを支持したときはもちろん、それ以外の場合もことあるごとに「最善の相じゃないじゃん」「最善の相できてなくない?」とからかわれることになったのである。
私の疑念は、フェミニズム的に正しい・ポリティカルコレクトである解釈と、そうでない解釈が並び立った時に、フェミニストの発話に対してだけ、「最善の相」に立って解釈するよう要求しているのではないか、ということです。 @frroots
— 青識亜論(せいしき・あろん)💉💉 (@BlauerSeelowe) September 10, 2018
論争中に相手方の青識亜論氏がした指摘はまさに正鵠を射ており、その後、小宮氏は【宇崎ちゃん献血ポスター事件】で、まさにフェミニストの「最善の相で解釈しない不誠実な」議論を擁護してしまうことになる。
しかし残念なことに、この青識亜論氏自身が約2年後、小宮氏の轍をそのままなぞっていくことになる。
彼はフェミニストと、彼らに攻撃されるオタク層との対話戦略をぶちあげたはいいが、そのためにオタク層がフェミニストに攻撃的な発言をもって返すことを禁じようとしたのだ。そしてその「自粛」戦法は極端にエスカレートしてしまい、【負の性欲】論や、フェミニストのバッシングを「オタク差別」と指摘することさえ「人格的中傷」であると断罪するようになった。
これは要するにフェミニストの言い分を「正義や理性に基づくものとして解釈しなければならない」つまりは《最善の相》要求そのものである。
じゃあ、「この人々の主張は、自己の欲望に駆られたがゆえの言葉であって、正義や理性に基づくものではない」という主張だと言い換えましょう。で、そのレッテル、本当に有効だと思ってます? 「ロリコン表現を擁護するなんて、このロリコンめ」という筋とどう違うんですか?https://t.co/tguSOCqusX
— 青識亜論(せいしき・あろん) (@BlauerSeelowe) December 17, 2021
そしてなお残念なことに、彼自身がそのルールを自身でまったく遵守できなかったところも小宮氏そっくりであった。
青識氏は自身が2年前にバッシングした相手と同じところに墜落してしまったのである。
参考リンク・資料:
資料収集等、編纂費用捻出のための投げ銭をお願いします!↓
ここから先は

表現の自由と弾圧・規制に関するあらゆる用語を、作品名・法律用語・人名・団体名問わずに収集するWeb事典です。 できるだけ多くの人に知って欲…
ライター業、連絡はDMでどうぞ。匿名・別名義での依頼も相談に乗ります。 一般コラム・ブログ・映画等レビュー・特撮好き。
