丸刈りーだ
( #ショートショート 本文:468字)
「長さは五ミリまで」
大統領令が発せられた。見苦しいからというのが、その理由だ。確かに合理的だ。そのように統一すれば悩む必要もなくなる。生活するにも無駄がない。
町はざわついた。
「短すぎる」
「いや、みんなでそろえれば気にならなくなる」
「角ではだめなのか」
「丸しかないだろう。角は均一な長さじゃないからな」
「鏡を見る楽しみがなくなるんじゃないか」
「色を変えればいい」
混乱はありつつも、国民は大統領令に従った。だが、それはこの国だけでは終わらなかった。同調するように、世界もそろえてきた。関税をかけられたり、ミサイルを撃ち込まれたりされるんじゃないかと危惧したからである。
だが、実際にそうなってみると、なかなか清々しい気分になってくるから不思議なものだ。性格までさっぱりしてくる。正々堂々と胸を張って歩く人々。正直に、誠実に対応する国々。
「これは常識となった。統一されたからには、昔の名称をいっさい使うな」
大統領の鶴の一声で、世界からその名が消えた。
それとは特に関係ないのに、私の大好物のピザの名称も「カクガリータ」に変更になった。
(了)
名称が変わっても、味が変わらなければいいです。ピザ大好き!
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
甘野充さんの企画に参加します。
よろしくお願いします。
#アマノ文筆クラブ #丸刈りーだ
TALESにて、アマノ文筆クラブ作品を連載中。毎週木曜6:30をお楽しみに。
では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。
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