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夏の子豚たち

#ショートショート  本文:859字)

 三匹の子豚は、夏の暑さに完全にやられていた。
「もう家なんてどうでもいい、まず涼しくなりたい!」
 そう叫びながら、それぞれ「冷たい家づくり」に取りかかった。

 長男は勢いだけで 巨大かき氷の家 を作った。ブルーハワイを滝のようにかけながら、「これぞ清涼感の城!」と胸を張る。しかし、完成した瞬間に自分で足を滑らせて転び、シロップまみれになった。

 次男は、氷をきっちり積み上げた アイスブロックの家 を建てた。「構造美ってこういうことだよ」とドヤ顔。でも、ドアを閉めたら内側から凍りついて開かなくなり、「出られないんだけど!」と中で騒いでいた。

 三男は、サンバルソースを混ぜた氷の家を建てた。「辛さで涼しさを引き立てるんだ」と豪語する。家の周囲には、揮発した唐辛子成分が赤い霧となって漂い、近づく鳥たちが目を押さえて墜落するほどの殺傷能力を秘めていた。

 そこへ、暑さでイライラしたオオカミがやって来た。

 まず、かき氷の家をひと吹きすると、家はふわっと舞い上がり、長男ごと崩れ落ちた。裸でくつろいでいた長男は「いやん、エッチ!」と言いながらバスタオルを巻きつけて逃げ出した。

 次にアイスブロックの家を吹くと、家はつるんと溶けて、次男が氷の上をスケートみたいに滑り出した。「止まらないんだけど!」と叫びながら遠くへ消えていった。

 最後にサンバル氷の家へ向かったオオカミは、鼻を近づけた瞬間、強烈な刺激臭が鼻腔と粘膜を直撃した。「ぐっ……これはきついって! 催涙スプレーか!」涙と鼻水を垂らしながら、オオカミは一目散に逃げ出した。

 三匹の子豚は、三男の家に集まって、サンバルソースをかけたナシゴレンを食べていた。「辛い、うまい、涼しい」という声に誘われて、空腹のオオカミが戻ってきた。

「うまそうだな。俺にも分けてくれ」というオオカミに、三男は言った。
「チャーシュー抜きだけど、いい?」
「いいよ。信仰上の理由で豚肉は食べないんだ」

 こうして四人は、激辛料理でたっぷり汗をかいた後、仲良く川へ飛び込んで夏の午後を満喫したのであった。

(了)

 私もナシゴレン大好きです! あの赤いソース、サンバルソースっていうんですね~。


はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
はらとけいさんの企画に参加します。
よろしくお願いします。
#せりふ三題噺 #これはきついって #氷サンバルソース豚

では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。

#三匹の子豚 #かき氷 #ブルーハワイ #アイスブロック #サンバルソース #オオカミ #催涙スプレー #ナシゴレン #信仰上の理由

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