ヒーローレッドの復活(途中)|#せりふ三題噺
荒々しい北風が吹く冬の海。
俺はここで何をしているのだろう。身体は快復したものの、記憶がまだまばらだ。不慮の事故で爆死したと思われるほどの怪我を負ったと聞いた。だが、どんな事故だったのか思い出せない。
突然、風が止まった。これが冬凪か。だが、波まで不自然な形で止まっている。まるで時間が止まったかのようだ。
「パララ~、パッパラッパ、パララ~🎵」
どこからかトランペットの音がする。海に注ぎ込む川の向こう岸で、白いカウボーイハットをかぶった男が吹いているのが見えた。
男は、演奏をやめると突然こちらへ走り出し、すぐそこに架かっている橋を渡らずに、川べりに置いてある踏切板を使ってこちらにジャンプしてきた。
「レッド。おまえはそのままでいいのか。悪はまだなくなっていない!」
男は俺に向かって話し始めた。レッドとは俺のことか?
「おまえにしか救えない命がある。向こうの林で多くの悲鳴があった。さあ、行け!」
何かが俺の中で弾けた。
「わかった。ありがとう! ところであんたは?」
カウボーイハットに手をやりながら、男は言った。
「ワインレッド……とでも呼んでくれ。未成年はワインを飲むなよ」
俺は童顔だが成年済みだ、おっさん……とは言わずに、目礼して駆け出した。
橋を渡った先にある林には、大きな穴が掘られていて、その中から悲鳴が聞こえる。
「ミャ~」「ニャ~」「フミャ~」「ニャオ~ン」
穴の底には、数えきれないほど猫が捨てられていた。
「これ、不法投棄じゃん!」
レッドはすべての猫を穴から救い出して保護団体に引き渡し、何匹かを預かることにした。
俺は、猫をモフモフしながら、つぶやいた。
「俺にはまだまだ癒しが必要だにゃ」
(了)
猫を捨てたら、すべて不法投棄です。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
はらとけいさんの企画に参加します。
よろしくお願いします。
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レッドが爆死したお話はこちら。
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では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。
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