ヒーローブルーの復活(するかな?)|#せりふ三題噺
( #ショートショート 本文:677字)
「誰だ? おまえは」
「おいらは風来坊のふぅちゃんなわけ~」
目の前の怪人が心配そうに見つめている。
記憶がない。なぜ、私はこいつと純喫茶でジャスミン茶を飲んでいるんだ。見覚えがあるような、ないような、そんな気がしないでもないことはない。うーん、どっちだ。
「その、ふぅちゃん……と私は何をしている?」
「ジャスミン茶を飲んでるわけ。お茶してるっちゃ。お茶だけに、なんちゃって。なは、なは、なは……んちゃ!」
それは見ればわかる。だが、なぜ? なぜ? なぜ……こいつはこんなに気持ち悪いんだ。
「記憶喪失には~ジャスミン茶~がいちばん~🎵」
怪人ふぅちゃんはおかしな歌を歌っている。
「記憶喪失?」
「ブルー兄貴はヒーローだったわけ。でも、死にかけて今は復活中なわけ」
「そうだったのか」
「あんたたちがボスを倒してくれたから、こうしておいらも自由になったわけ。それでブルー兄貴の弟分になったわけ。……わけわけ、右分け、左分け~七三分けに~真ん中分け!」
わけわけ、うるさい。風来坊だったら、さっさと自由気ままに旅に出てほしい。
「おいらの行動原理は、常に『ブルー兄貴が喜んでくれるかどうか』に基づいているわけ。だから、早く記憶を取り戻してほしいわけ。そんでもって、以前のようにおいらの兄貴に戻ってほしいわけ~」
こいつの兄貴に戻るくらいなら、記憶なんか戻らなくてもいい。いや、戻ってほしくない。もっと言うと、絶対に嫌だ。
そうか。だから置いてきたんだ。こいつとかかわりがある記憶をすべて……すべて、どこに置いてきたわけ?
ヒーローブルーは復活しない方がいいかもしれない。
(了)
ここに来て、ヒーロー戦隊の復活に暗雲が立ち込めてきました。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
はらとけいさんの企画に参加します。
よろしくお願いします。
#せりふ三題噺 #だから置いてきたんだ #ジャスミン茶原理風来坊
ブルーが爆死寸前の重傷を負った話はこちら。
ああ……不調(^_^;)。
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では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ノ。
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