変な生き物たちの絵
西洋美術といえばどこの国を想像しますか?
だいたい、フランスやイタリアを想像する人が多いと思います。確かにフランスもイタリアも芸術が盛んですが、オランダも負けていないと思います。
先日、ふとしたきっかけで知り合いから「BABEL」という本を借りました。ネーデルラント(今のオランダとベルギー)の美術の本で、説明だけでなく、美術館の展示品もたくさん載っていました。
表紙のバベルの塔はブリューゲル1世が描いたもです。彼はネーデルラントの画家で、イタリアへ行ったこともあるそうです。
展示品
Ⅰ 16世紀ネーデルラントの彫刻
金箔が貼ってあって金ピカでした。
Ⅱ 信仰に仕えて
宗教画が多いです。背景も描かれていて、古代に比べて技術の上達を感じます。
《キリストの頭部》
ディーリク・バウツ 1470年頃
めっちゃ真顔です。鼻筋が通ってて羨ましいです。首元の装飾の描き込みがすごいです。
Ⅲ ホラント地方の美術
目にハイライトが入っていて、人が生きているような絵が多い印象です。
Ⅳ 新たな画題へ
宗教画だけでなく、風景画や肖像画も描かれるようになりました。
《ソドムとゴモラの滅亡がある風景》
ヨアヒム・パティニール 1520年頃
迫力があり、光の描き方が美しいです。
神を蔑ろにしたソドムとゴモラが滅びている場面を描いたもので、右下で天使がロトとその妻子を逃がしています。
《オリュンポスの神々》
マールテン・ファン・へームスケルク 1556年
水溶場に神々が描かれていて、男女混浴です。
風景画のようですが、神々もたくさん描かれています。ツヤの書き方が綺麗です。
ⅴ 奇想の画家ヒエロニムス・ボス
彼は日常生活の風景を初めて描いた画家のひとりだそうです。
《放浪者(行商人)》
ヒエロニムス・ボス 1500年頃
服もぼろぼろでやせ細った放浪者(行商人)が描かれています。また後ろには、女性に言い寄っている男性や立ちションをしている男性も描かれています。
ⅵ ボスのように描く
《様々な幻想的な者たち》
作者不明 1570-1580年頃
なんていうか…人間じゃない変な生き物?が描かれています。くちばしが生えていたり、顔から鳥の足が生えていたり…
版画なのですべて線だけで濃淡が表現されていて、すごいです。
《最後の審判》
作者不明 1560-1570年頃
最初見たときは人間がいっぱいいて、書き込みすごいな〜と思っいました。でもよくよく見ると、「人間じゃない!」とびっくりしました。手前には人間じゃない何か、奥にたくさんの人間がいて、天使と悪魔っぽいのもいます。
こちらもすべて線だけで濃淡が表現されています。
ⅶ ブリューゲルの版画
ユニークな物が多いです。
《阿呆の踊り》
ピーテル・ブリューゲル1世 1570-1572年頃
道化師たちが踊っていて、楽しそうです。後ろまで人物の描き込みがあり、とても細かいです。
ⅷ 「バベルの塔」へ
《バベルの塔》
ピーテル・ブリューゲル1世 1568年頃
まず、バベルの塔はなんなのかと言うと…
昔、人々が神に近づこうと建てたのがバベルの塔です。しかし、それに神が怒って人々が話す言語をばらばらにして、意思疎通できなくさせました。今、日本人が英語を勉強する原因です笑。
全体的に見てもとても素晴らしい絵なのですが、細部も見てみると、細かく描き込まれていて、本当に素晴らしいです。バベルの塔は建築途中で、建築技法や右下に描かれている船なども正確に描かれているそうです。また人物も描かれていて、本当にそこにいるかのようです。
バベルの塔にはアーチが用いられていて、コロッセオに影響を受けたからだそうです。
今まで、ネーデルラントの美術について詳しくは知らなかったので、とても興味深かったです。特に印象に残ったのは変な生き物たちの版画です。昔にもこういう絵があったんだな〜驚きました。
最後まで読んでくれてありがとうございます。あまり画像を載せられなくて申し訳ないです。気になったら、ぜひ調べてみてください。
2025/11/21
