信用取引とレバレッジETFの違い
両者のレバレッジの違いは重要なので補足しておきます。
信用取引はポジションサイズに対するレバレッジなのに対してレバレッジETFは値動きに対するレバレッジです。
一見すると信用で2倍ポジションを取るのと2倍レバETFの現物買いは同じことに思えるかもしれませんが、中身は結構違います。ポイントになるのはリバランスですね。
2倍レバETFは日次のリターンに対してレバレッジが2倍になるように調整されるので、それが逓減の原因にもなったりするんですがその代わりレバレッジは常に固定されます。その一方で信用取引のレバレッジは相場によって変化するんですよね。
具体的に説明すると、例えば資産で現物を100万円分持っていて信用でも100万円分建てたとします。現物100万に対して総ポジションが200万なのでレバレッジは2倍ですね。
これが仮に相場が好調で株価が10%値上がりしたとすると、現物が110万になり、信用の利益が10万乗るので資産は120万に増えます。それに対して総ポジションは220万円になるので実効レバレッジは220万÷120万で1.83倍になります。
つまり、信用取引の場合は相場が伸びるほどに実効レバレッジが下がっていくので、上昇を追いかけるには自分で追加で調整していかないといけないんですよね。その代わり資産が増える頃にはレバレッジが下がっていくので自然とリスクが抑えられる形になります。
これがレバレッジETFだとレバレッジが固定されるので資産が育った後のリスクも高いままなんですよね。これは暴落時のドローダウンがずいぶん違います。
こういった特性から自分は信用で積み増して行くスタイルが結構気に入ってるんですが、問題は相場が逆に下がって行った場合です。
それまでに含み益のバリアを作れていれば十分耐えられるんですが、ポジションを建てた瞬間から逆行すればレバレッジが際限なく上昇してしまうのでタイミングが悪いと簡単に飛ばされてしまいます。信用が逓減しないのはレバレッジの上昇でカバーされているからなんですね。
そういった事情もあるので、自分は基本的には信用取引のレバレッジは1.5倍くらいまでに抑えておいた方がいいんじゃないかと思います。レバレッジが高いほど逆行したときの変化が急になります。
倍率が低いと伸びが悪いように思うかもしれませんがレバレッジETFは期待リターンの中央値が下がる問題があるので意外といい勝負ができますよ。ましてや現物等倍に比べたらかなり効果は高いんじゃないかと思います。
以上、自分なりに信用取引とレバレッジETFの違いをまとめてみました。参考になることがあれば幸いです。適切なリスク管理で上手に資産運用を進めていきましょう。
2025.4.11追記
もう一点、信用取引とレバレッジETFの重要な違いがありましたので追記しておきます。それは為替の影響度の違いです。
レバレッジETFは先物を使って内部で値動きを調整しているので、先物分の金利負担はあるものの為替の影響は元本に対しては等倍なんですが、信用取引の場合は総ポジションが2倍になるので、元本に対しても2倍の為替変動を受けるんですね。
為替は円安方向だと恩恵も受けるので良し悪しではありますが、最近のように円高株安局面だと指数以上に下落も加速してしまいますので、信用取引をされている方はその点も十分注意して相場に取り組まれてくださいね。
