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「クライアントワークつらい」を左右する境界線(バウンダリー)のデカすぎる存在感

Aさん「お客様のニーズを先回りして拾い、フレキシブルに対応します!」
Bさん「顧客の意向をこまめに確認し、納得度の高い仕事をしています」

ここで問題です。
Aさんになくて、Bさんにあるものは何でしょう?




答えは「自他の境界線(バウンダリー)」。
コレがクライアントワークの命運を分けるって一体……!?

「お問い合わせ・CV・リードほしい」を叶えるサービス、ホギコト代表のWebマーケター・コピーライター日野成美です。

前回のnoteはこちら💁‍♀️

久々の更新だったのにたくさんのスキ嬉しい!みんな大好き!!

今日はクライアントワークの相性を左右する「境界線(バウンダリー)」の話をしたいと思います。

みんな大好きな心理学の話だよ!これを知ってると知らないとではクライアントワークの疲弊度合いが違う!

何かとメンタルダウンしがちとか、仕事がつらいとか、そういうことにも関わってくるのが「自分と他人をどれくらいハッキリ区別しているかどうか」。
コミュニケーションスタイルから仕事の方針、事業の方向性まで。広範な領域でコイツの存在が事態を左右する。

それがバウンダリー。
あなたは、境界線をどれくらいしっかり引けていますか?

境界線(バウンダリー)とは?

改めまして、冒頭の問題の答え。AさんになくてBさんにあるものの正体はそう、
「自他の境界線(バウンダリー)」
自分は自分、あなたはあなた。そういうクッキリとした線引きです。

精神医学やうつ病・トラウマ治療の現場で使われるので、一度は聞いたことがある人も多いかもしれません。

毒親育ち、アダルトチルドレン、HSPさんなどは境界線がないことが多いです。かくいう私も大人になってからバウンダリーは構築した。死ぬかと思った。


まあそんなことはいいんですよ。
今回はビジネスの現場で大きな影響を及ぼす「境界線の有るか無しか」について、ちょっと言いたいことがあるので聞いてください。

境界線がある人のコミュニケーション特徴

まず、それぞれのコミュニケーション特性と違いについて。

境界線がある人は、まずきちんと言葉にして確認しようとします。

「確認させてください…○○って認識で合ってますか?」
「このタスク進めても大丈夫でしょうか?」

どんなに察知してても、「相手が考えてることは別かも」と思う傾向にあるので、しっかりと言語化して共通認識をとりにいきます。

いい意味で、空気を読みません。
いや、空気読むことは読むけど、その空気が「自分の錯覚かも」「本心で思ってることは違うかも」と、感覚だけに頼らない傾向にある。

私もこないだ行きつけの美容師さんに「コーチングの本とか読んでるんですよね〜」て話しして、美容師さんが微妙な顔したんで(あっ興味ないやつかな)と思ったものの、直後にちゃんと言葉にして確認したら「めっちゃコーチング興味あります!」て返ってきたことあったから!

顔色を読むだけでは、相手の本音はわからない。
だからしっかり言語化して確認します。

そして言語化したことをベースに仕事します。
「なんとなくの空気で察して勝手に動く」ことは、そこまで多くありません。

あと、バウンダリーがある人は「なんでも自分のせい」にはしない!!

自分にできることには限界がある。
あそこの領域は他の人のやつ。自分の手出しする場所ではない。

そんな、相手のフィールドを尊ぶ姿勢をとることができます。

他人の責任や権利を奪いに行かない、といえるでしょうか。
「助けて」と言われるまではそっと見守って、その人の人生を尊重する。それがバウンダリーがある人の特徴です。

では境界線が「ない」人のコミュニケーションは?

境界線が「ない」人はどんな感じか?

境界線が「ない」人は、非言語コミュニケーションから何もかもを読み取ろうとします。
相手の仕草、口調、表情など。

めちゃくちゃ空気読みます。

「ふつう、これくらい言わなくてもわかるだろう……」
「この程度は察して当然だよね……」

境界線「ない」人を苦しめるのは、この【ふつう】のレベルが人によって違うという現実です。

「言われなくてもこの状況なら助けて当然」
「本人がNOと言っても、本音は違うかもしれないから動いておこう」

もしかしたら先方は「そこまでいらん」って思ってるかもしれんけど、空気を読んでガンガン動く!

もっとわかりやすく言うと。
境界線が「ない」人は【本気を出せば、全人類は無言のままわかり合える】と無邪気に信じているのです。


「は?人には言わないとわからんし、言ってもわからん時もあるやろ」
って思ったあなたは境界線がある人!

「全人類とまではいかなくても、身近な人にはわかってもらえないとおかしいと思う……」
そんなあなたは境界線が「ない」もしくは「薄い」人かもしれません。

私の経験上、境界線のない人はパワハラをしやすいし、被害も受けやすい(しかも被害を長期間我慢できちゃう)。
まわりの人の責任まで引き受けてしまうし、NOと言わない。

だからめっちゃ疲れます。

で、境界線が「ない」人が最強になるのは主語が「お客様・クライアント」などの他人軸になる時。

私が経験しただけでもマイクロマネジメント、業務の責任転嫁、なんでもかんでも否定される、あっ思い出したら腹たってきた。利根川の渡しに沈めてやりたい。

境界線が「ない」と、結果的に自己犠牲型の仕事スタイルになってしまい、儲けが薄いとか、周りがついていけなくて離職が相次ぐとか、労働基準監督署からお手紙が来るとか、まあいろんな苦しい目を見るのですね。


さて、私や分析担当の村山は、境界線が【ある】方の人間。
タスクや状況は、きちんと言葉にして確認してから、仕事を進めることにしています。

ただ。
私たちが境界線ある側の人間だからこそ、「ない」人と仕事する時はかなり苦しいときもある。

日本人はバウンダリーがバグってる人が結構多いんよな。

ほぼ単一民族国家だからなのか、同調圧力といった言葉に代表されるように非言語コミュニケーションを重視する国民性だからなのか、日本人で境界線がしっかりしている人は結構レアな印象です。

いわゆるハイコンテクストなスタイル。非言語に頼る空気読むアレ。
それが悪いことではないのですが「言わなくてもこれくらいわかるだろう」というコミュニケーション上の甘えにつながります。

冒頭の事例でいうと、お客様のご要望を先回りして解決します!というAさんタイプの人が歓迎されることが、日本ではいまだに多い。

ただ、問題なのはーー


境界線が「ない」人は、相手やまわりに確認せずに進めちゃう。

「きっとこんなところでも困ってるだろう……」
「おそらくこんな状況に違いない……」

結果もたらされるサービス過剰!
「そんなこと頼んでない」って言われてやっと気づく!

さらに相手の気分やコンディションの責任まで引き受けちゃう。
私が過去にご一緒した青年は
「電話口のクライアントが機嫌悪いと、自分が悪いんだと思ってしまって疲れる」
と言ってましたが、

いやちょっと待って別の要因あるかもしれんやん!!
昼間の定食屋さんで接客悪かったとか、部下がやらかした直後とか、もともと不機嫌に聞こえる声の人とか、別の要因、山ほどあるやん!!!

今も元気でいることを神棚に祈りますが、彼、1年で2回くらい倒れていたので心配です。

バウンダリーがない人は、気づいた時には業務タスクが増大、えらいこっちゃレベルに膨れ上がっている。メンタルダウンしても引き継ぎすらできない。

なぜ境界線が大事かというと、

  • 自分のタスクを増やしすぎないため

  • 他人の責任や権利を横取りしないため

  • 逐一確認しながら進めることで、齟齬のない業務進行をするため

持続可能なクライアントワークをする上で、バウンダリーはマジで大事!!
短期的には境界線「ない」人も成果を出せるけど、長期目線で考えるとバウンダリーはあった方がいい!!!

「これくらい言わなくてもやってほしい」
「この程度、察して動いて当然」
そう思うことは人間誰しもあるでしょう。私もある。

でも、それをきちんと言葉にして確認することで、齟齬のない納得感のある仕事ができるようになるのではないでしょうか。

そうだ。
こう言い換えられるでしょう。

境界線が「ない」人は、言語化をサボっている。と。

境界線を持つことの最高のメリット

境界線を持つ最大のメリットは、疲れにくくなることです。

たとえば、こんなシチュエーション。

お客様が不機嫌です。理由はわかりませんが、さっきお茶を出す際少しこぼしてしまってから、なんだかご機嫌がよろしくありません。

境界線が「ない」人だと、
「いや絶対私のせいだ。お茶こぼさなきゃよかった。もっとちゃんと気をつけないと」
と、今見えてる事実から自分に責任を紐つけてめっちゃ自責する傾向にあります。

一方、境界線がある人は
「なんか他に嫌なことでもあったかな?」
とスルーしちゃって気にも留めない。

もしくは「なにかありましたか?」って言葉に出して訊いちゃう。

そしたらお客様は
「お腹が痛くて……トイレってどこですかね?」
とか実際に困ってる事実を伝えてくれたりするんや!

疲れない!
バウンダリーあると、マジで疲れない!!余計なことで悩まなくて済むし、夜寝る前に自分の言動を反省会して死にたくなることもない!!!


だけどバウンダリーが「ない」人は空気を読もうと頑張ってしまう。
頑張って頑張って、他人の分まで頑張りすぎて疲れてしまうのです。

境界線(バウンダリー)がある人はクライアントワークに向いている

さて、ここまでいろいろ書きましたが。

私が考えるに、境界線がある人はクライアントワークに向いています。


なんせ他人の責任や権利まで背負いこまないから疲れない。疲れないってことは持続可能性がある。

あとニーズの言語化をサボらないので、期待値や共通認識の調整力に優れるという特性も持ちます。

察するだけでは、動かない。
相手と対話しながら仕事する。
ことばにすることを怠らない。

そうすることで、みんなで納得しあえる仕事を、ストレス少なく進めることができるのです。


人生は出されたカードで勝負するしかない。
境界線の「ない」人はすべての手札が揃わないのに戦おうとしてしまいます。

だって今までそうしないと怒られてきたから。
察して顔色を読んで動かないと、お父さんやお母さんに責められてきてしまってたから。

でも仕事仲間はお父さんではないし、クライアントはお母さんじゃない。

相手の思い通りに完璧に動かないとキレてくる人は「ヤバいモラハラ野郎」と扱われる時代なのですから。

「境界線がある人」に無理してならなくてもいいと思う理由

じゃあ境界線を強化して、クライアントワークを楽チンに進められるようにすればいいじゃん!


……って言えたらよかった。
現実はそうじゃないことを、私は知っている。

私ね、本格的に仕事はじめた直後にバウンダリーのことを知って、メキメキ境界線を鍛えたのね。たしかに生きるのが楽にはなった。

ただ。
それまでの人間関係が、家族以外全部リセット。

友人もゼロになったし、仕事でも壮絶パワハラが原因で離職せざるを得なくなりました。(友人は今もほぼいない)


理由は明白。
私がまわりの人たちの課題や責任を背負うのをやめて、人間関係のバランスが崩れたから。


私はむやみに「バウンダリーをしっかり持とう!」と言えません。
仕事を含めた人間関係が全とっかえ総入れ替えになる事実を、知っているからです。

👆この本の著者さんも「人間関係の入れ替え」を経験されてます。パワハラやいじめのフラッシュバックつらくてトラウマ治療に関心ある方は必読。三森さんマジで勇者。

境界線を強く構築するのは、大変です。
本人の決意、周囲の対応。変化する自分、ドン引きする友人や仲間。

大きな変化を伴う自己変革が待っている。
そのインパクトを知っているから「バウンダリー持とうぜ」って軽々しく言えません。


でもさ。
あれだ。

仕事上で付き合う人を選べばええんちゃう?

バウンダリーある人同士で仕事すると、すごくスムーズかつサクサク仕事が進みます。物事をハッキリさせてから前に進むので、納得感が全然違う。快適です。

「ない」人同士の仕事もある種スムーズ。おたがい空気を読んでガッチリ干渉し合いながら進めるので、「非言語コミュニケーションしてなんぼ」で同じなんで意外とうまくいくんですよね。


問題はバウンダリーある人と「ない」人、違うタイプ同士が組んだ時!

バウンダリーある人は
「ちゃんと言ってくれればいいのに、指示が少なくて困るな」
って思うし、

「ない」人は
「言われなくてもやってくれないなんて、察する力が乏しい人だな」
って、

おたがいがお互いを「仕事できないマン」扱いする悲劇が発生するんよ!!!
もったいない!コミュニケーションスタイルが違うだけなのに!

特にホギコトみたいな零細事業者は、LTVのためにも付き合う相手を選ぶ必要があります。

今まで私と仕事してくださった、クライアント様や仕事仲間のみなさん。
私をここまで気づかせてくれて、ありがとうございました。

私たちは言語化のプロだからこそ。
バウンダリーある人にも「ない」人にも確実に届く、伝わるマーケティング戦略や施策をご提案していきたい。

でも、私たちと合わない企業様もいらっしゃる。それは悪いことではないと思うんです。

だって基盤になるコミュニケーションスタイルがちょっと違うだけ。

コミュニケーションは「正しい」「正しくない」で語るものじゃない。
人の生き様や過去そのものの蓄積が形になる、大切なものだから。

小規模事業者だからこそ、「お客様を選ぶ勇気」を持って、質の良い仕事をしていきたいと願っています。


え?
「仕事含めた人間関係リセットしてまで、バウンダリー構築してよかったのか?」って?

今だから言える。
境界線を引くことができて、めっちゃよかった!


これから先、クライアントワークを頑張りたい方は、境界線について知って調べてみるのもオススメです。

ヘトヘトになるまで仕事する必要はない。
他人のために自分をすり減らすことはない。
「あの人のあんなところがなければ」と布団の中で他人について悶々とすることもない。


あなたはあなた。
私は私。

疲れないクライアントワークのために、バウンダリーを持ててよかった。

あなたのことも私自身のことも、同じくらい世界一大切だと言い切れるから。


本日もお読みいただき、ありがとうございました。

次回「負け確ルートをクライアントが選ぶ時マーケターがやること」お楽しみに!

ホギコトについて詳しくはこちらをご覧ください💁‍♀️

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