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高校時代、怖いヤンキーが私を助けてくれた話


私の母校の高校は、ヤンキー学校だった。


パンチパーマやリーゼントもいれば、チーマー風のヤンキーもいる、そんな時代の狭間の話。


私はマジメな学生だったけど、自宅から歩いて10分でいけるというメリットに抗えず、ヤンキー高校に入学してしまったのだ。


今思えば、とんでもない理由である。


私はマジメだったけど、ヤンキーにイジメられないようにダボダボのズボンを履いて、髪は茶髪にしていた。


まぁ正直言うと、少しだけ不良に憧れていたのもある。


そこでバリバリのどヤンキーであるSと出会った。


Sの見た目は金髪に単ラン。
人気漫画(ドラマ)「今日から俺は!」の三橋そっくり。


そして中身は、これまた人気漫画「ゴリラーマン」の準主人公である藤本に似ていた。


Sはヤンキー同士のケンカの仲裁をしたり、決して弱い物イジメもする様な奴じゃなかった。


そう、ゴリラーマンの藤本みたいに、怖いけどフレンドリーなヤンキーだったのだ。


ZIGGYに興味を持ったヤンキーS


高校のお昼休みに、私はロックバンド「ZIGGY」のCDを前の席のクラスメイト(マジメ君)に貸す為に、机の上に出していた。

そこにヤンキーSが現れた。


「お、ZIGGYじゃん、ほいさ好きなのか?」
「あ、うん。好きだよ。カッコいいよ」
「へ〜、グロリアしか知らねぇな」
「他にもいい曲沢山あるんだよ!」


ヤンキーSは、ZIGGYに興味を持っていたようだった。


するとそこに、クラスメイトのY子もやって来た。


Y子は可愛いって程でも無いけど、可愛いって思える時もたまにあるような無いような、まぁそんな感じの女子だった。


「ZIGGYって化粧濃くない?グロリアだけだし、TMネットワークとか聴きなよ〜。」


当時女の子と話す事に慣れていなかった私は、Y子の言葉に憤りを覚えながらも、何も言い返せないでいた。


ところが……


「Y子てめぇ、人の好きな物を否定してんじゃねーぞコラ!」


と言いながら、ヤンキーSはY子のスカートを豪快にめくり上げたのだ。


「ちょ、ちょっと何すんのよっ、最悪〜!」


私の目の前で、とんでもない事が起きた。


Y子が可愛いって程でも無いけど、可愛いって思える時もたまにあるような無いような、そんな女子なのは、この際どうでも良かった。


自分のキャラでは絶対出来ない行為を、目の前のヤンキー、いや「勇者」は平然とやってのけたのだ。


圧倒的 勇者感。


中学時代に私が夢中になった、ロトの勇者すら超える、圧倒的な勇者がそこにはいた。


スカートを豪快にめくられたY子は、恥ずかしそうにその場を走り去っていった。


「ほいさ、変な物見せちまって悪いな」
「い、いや、いいよ (どうも有難う)」


ヤンキーSは私の心を救ったばかりでなく、

ZIGGYメンバーである、森重樹一、戸城憲夫、松尾宗仁、大山正篤、これら4人の尊厳も守ってくれたのだ。


その日から私は、ヤンキーSを尊敬している。
何ていい奴なのだろうか。


ちなみに、Sとはクラスが分かれてしまって交流は無くなったが、お互い40歳になった頃、


なんと、仕事の関係で偶然バッタリ再会したのだった。


私達2人はお互い起業して、経営者になっていた。

どちらも小規模だが、どうにかこうにか家族を養い続けている。


お互い何度もピンチがあったが、何とか乗り越えて子供を大学に行かせた。


うちの嫁さん曰く、


「ヤンキーとオタクは、生き残る術を持っているのよ」


という事らしい。

私はオタクじゃないと思うのだが……。


ではまた!

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ほいさ こんな私に、応援チップを下さる神の様なお方はいるのだろうか……。