ライブを見て初めて分かった、不登校の娘が推しに夢中になる理由。
娘の付き添いで2.5次元アイドルのライブに行きました。
聖子ちゃんのコンサート以来、大阪城ホールは30年ぶりです。

娘の推しアイドルはYouTubeで活動しており、顔出しはしていません。
画面では顔はそれぞれのイラストで隠されていて、どんな顔なのか、どんな表情なのか全くわかりません。

私はずっと不思議でした。
顔も知らないのに、どうしてそこまで好きになれるんだろう。
どうして「かっこいい」と思えるんだろう。
でもライブを見て、その考えは少し変わりました。
オープニングでは、メンバーそれぞれの過去や活動を始めた経緯がアニメで紹介されました。
家族環境や学校の人間関係で悩んだり、心が病んで家から出られなくなったり。
みんなそれぞれ生きづらさを抱えていた。
そんな時に配信と出会い、1000円のマイクで始めたといいます。
そしてリスナーとのやり取りの中で、自分では弱点だと思っていた部分を認めてもらい、少しずつ居場所を見つけていった。
自分のコンプレックスが強みになった。
そんな彼らが出会い、グループを結成して、こんな大舞台に立てるまで成長した。
活動の途中でまた心を病み、2年間休養したメンバーもいました。
過去の映像では、「こんな心の弱い僕を支えてくれたのはメンバーだった」と涙ながらに話す場面もありました。
また、ライブ中は何度も
「ここまで来られたのはリスナーのおかげ」
「みんなに感謝している」
と繰り返し伝えていました。
大きな会場でライブをするほど人気になっても、驕ることなく感謝を忘れない。
その姿勢もとても素敵だと思いました。
常にファンを大切にしているグループなんだということが伝わってきました。
ただの付き添いで参加した私でしたが、不覚にも胸を打たれ涙が出ました。
キラキラした成功物語というより、しんどさや弱さを抱えながらここまで来た人たちだったからです。
娘は、彼らと自分を重ねているんだと気づきました。
娘も小学1年になってすぐ学校へ行けなくなりました。
当時はうまくいかないことがあるたびに泣き、明け方まで暴れることもありました。
私たちも苦しく、何とかしてあげたかったけれど、家族だけではどうにもならないこともありました。
娘は部屋で一人、毎日のようにすとぷりの動画や配信を見ていました。
同じようにしんどさを経験した人たちの言葉だからこそ、幼いながらも娘の心に届いた部分もあったのかもしれません。
元気をもらったり、時には生きづらさや苦しさを共感したり。
自分だけがしんどいんじゃないと、励まされていたのかと思いました。
顔を出さない2.5次元アイドル。
顔が好きだから応援しているのではなく、その人たちの生き方や言葉に惹かれていたのだと。
ライブを見て初めて、娘がここまで夢中になる理由が少し分かった気がしました。
泊まりの野外活動やクラブ活動に参加できたのも、彼らが頑張っている姿に影響されたからだと思いました。
娘にとって彼らは、ただのアイドルではなく、前を向く力をくれた存在だったのかもしれません。

