🏙 街で読む経済 第12回 ~景気が悪いのに、株価が上がるのはなぜか?~
商店街の空きテナント。
値上げの張り紙。
「今月も厳しいですね」
そんな声が聞こえる。
でもニュースでは、
「株価、年初来高値」
と流れている。
あれ?
景気、悪いんじゃなかった?

📈 株価は“いま”を見ていない
株価は、
いまの景気をそのまま映す鏡ではありません。
経済学では、
株価は「先行指標」と呼ばれます。
半年から1年先。
あるいは、
もっと先。
投資家は、
未来の利益を先に織り込もうとします。
だから、
いま厳しくても、
「来年は回復する」と思われれば、
株価は上がる。

🌍 誰の景気なのか
もうひとつ。
上場企業の多くは、
日本だけで商売をしていません。
海外売上が半分以上、
という会社も珍しくない。
日本の街が静かでも、
アメリカが好調なら、
アジアが伸びていれば、
企業の利益は増える。
株価は、
“世界の景気”を見ていることもあるのです。
💰 お金の行き場
さらに、
景気が弱いときほど、
金融緩和や政策が出やすい。
金利が低い。
資金が市場に流れる。
預金では増えにくいお金が、
株式市場へ向かう。
結果として、
実体経済と株価が
ズレることがある。

🏪 温度差の正体
街の景気は、
「いまの売上」。
株価は、
「未来の期待」。
見ている時間軸が違う。
見ている範囲も違う。
だから温度差が生まれる。
📌 悪いのか、間違いなのか
株価が上がっているからといって、
街が豊かになったとは限らない。
でも、
株価が間違っているとも限らない。
時間の流れが違うだけ。
立っている場所が違うだけ。
ニュースの数字と、
街の景色。
どちらも、
経済の一部です。

次回も、
街の景色から、もう少しだけ経済をのぞいてみます。
📝 最後に
この記事は、株価を「街の景色」との温度差から読み解く試みです。
経済は多面的です。ひとつの視点として、楽しんでいただけたら嬉しいです。
前回はこちら👇
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