🏙 街で読む経済 第153回 ~胃袋と財布のお盆明け~
🛒 昨日までとは違うスーパー
お盆休みが終わった、
いつものスーパー。
少し前まで、
大きなお寿司の盛り合わせ。
立派な焼肉用のお肉。
オードブル。
箱入りの果物。
そんな商品が、
いつもより目立つ場所に並んでいました。
ところが、
お盆が終わると、
売り場は少しずつ、
いつもの顔に戻っていきます。
豆腐。
納豆。
野菜。
鶏肉。
普段のお惣菜。
スーパーにも、
「お盆明け」がやってきます。

🍚 今日は、あっさりしたもので
家族や親戚が集まった、
お盆の数日間。
いつもより豪華なものを食べたり、
外食をしたり、
お菓子をつまんだり。
楽しい時間ですが、
休みが終わるころには、
「ちょっと食べすぎたな。」
という人もいるでしょう。
そんな日の夕食は、
豪華なお肉より、
豆腐や野菜。
お粥やうどん。
いつもの食事へ、
少しずつ戻っていきます。

💴 財布も日常へ戻る
戻るのは、
胃袋だけではありません。
帰省。
旅行。
外食。
お土産。
お盆は、
何かとお金を使う時期でもあります。
休みが終われば、
「しばらく節約しようかな。」
そんな気持ちになることもあります。
昨日までは、
「せっかくみんなが集まるから。」
今日は、
「普通のもので十分。」
同じ人でも、
買い物をする理由が変われば、
選ぶ商品も変わります。

🏪 売り場も日常へ
スーパーも、
そんな暮らしの変化に合わせて、
売り場を変えていきます。
お盆前には、
家族で囲む大きな料理や、
手土産になる商品が目立ちました。
でも、
特別な数日間が終われば、
必要になるのは、
毎日の食卓を支える商品です。
限られた売り場に、
そのとき必要とされるものを並べる。
お盆前に、
スーパーが「ハレの日」の顔になったように、
休み明けには、
再び「日常」の顔へ戻っていくのです。

📈 「リセットしたい」という需要
面白いのは、
お盆が終わったからといって、
消費そのものがなくなるわけではないことです。
豪華なものを買う需要から、
日常の食事を整える需要へ。
たくさん食べる日から、
少し軽くしたい日へ。
使うお金を抑えたいという気持ちも含めて、
必要とされる商品が変わります。
消費が止まったのではなく、
消費の理由が切り替わった。
そう考えると、
休み明けのスーパーも、
なかなか面白く見えてきます。

🌇 特別な日から、いつもの日へ
お盆前のスーパーには、
これから始まる休みの
少し浮き立つような空気がありました。
お盆明けのスーパーには、
また日常が始まる、
少し落ち着いた空気があります。
売っている商品は違っても、
どちらも、
そのときの暮らしを映しています。
スーパーの売り場は、
私たちが思っている以上に、
人の気分や生活の変化に敏感なのかもしれません。

【一言コラム:お正月の「七草粥」と同じ心理】
お盆明けに豆腐やうどんといった「あっさりしたもの」がよく売れる現象は、実はお正月明けに「七草粥」を食べる文化とよく似ています。
ごちそうで疲れた胃袋を休ませたい。そして、少し使いすぎたお財布も休ませたい。昔の人も今の人も、大きな行事の後に「日常(ケの日)」へリセットしようとする心の働きは変わらないのですね。スーパーの売り場は、そんな私たちの心と体のバイオリズムを正確に映し出す鏡のようです。
📝 最後に
昨日まで並んでいた、
大きなお寿司や、
少し立派なお肉。
今日は、
豆腐や野菜を買って帰る。
お盆が終わると、
人だけではなく、
スーパーの売り場も日常へ戻ります。
そしてたぶん、
私たちの胃袋と財布も。
季節が変わったわけではありません。
それでも、
いつものスーパーを歩けば、
「特別な数日間が終わった」
ことが見えてきます。
街の経済は、
そんな小さな変化にも、
表れているのかもしれません。
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