「余計なこと書きやがって」
じいじです。
小学4年生の孫の家来をしています。
6月14日は
弟の誕生日でした。
2歳下なので
生きていれば59歳です。
弟は4年前
肝硬変で亡くなりました。
ヤンチャな弟でした。
友達も多くて
人の輪の中心にいるような男でした。
私は
そんな弟が少し羨ましかった。
弟は中学を卒業して美容師になりました。
その1年後
私は弟を追いかけるように
美容学校へ入りました。
兄なのに
あとを追っていた気がします。
大人になってからは
むしろ私のほうが弟を頼っていました。
思ったことを遠慮なく言う男でしたが
不思議と嫌味がありませんでした。
高校生くらいの頃
私がビールを飲んでいると
「そんな苦いもん、よう飲めるなあ」
そう言って笑っていた弟が
いつの間にか酒呑みになっていました。
晩年は
吐血を繰り返していました。
もっと早く身体を労っていれば
とも思います。
でも
それを言われるのが一番嫌だったのも
弟だった気がします。
最後は
俯いて腰かけたまま亡くなっていたそうです。
弟らしいな
と思いました。
誰にも弱音を吐かず
最後まで強がっていたような気がします。
仏壇の隣には
弟の遺影があります。
少し睨んでいるような写真です。
「あほか」
「しっかりせえよ」
今にもそんな声が聞こえてきそうな写真です。
けれど不思議なもので
見る日によって表情が違って見えます。
少し笑っているように見える日もあれば
泣きそうな顔に見える日もある。
今日は少し怒っているように見えました。
「余計なこと書きやがって」
そんな声が聞こえた気がして
少し笑ってしまいました。
亡くなって4年経っても
弟はまだ
私の中で生きています。
そんなもんですよね
飄飄と
いきましょう
