父はなぜ娘たちから嫌われたのか〜娘の視点で見えたこと〜
私の家は父、母、姉、私、妹の5人家族。父は私を含め娘3人から嫌われている。(少なくとも私は姉と妹も父を嫌っていると感じている。)
この嫌われ方の程度は絶縁などの重いものではなく、3人ともGW、お盆、年末年始には実家に顔を出すのだが、全く話さないという訳ではないけど、父と積極的に会話をすることはなく、たまに会話に参加した時の父の話にイライラし、また父の母に対する態度にイライラする。娘たちが母ほど父に対して懐いていない。といったごくありふれた(?)嫌われ方だ。
私も娘を出産し、夫は娘を溺愛しているが、夫が将来私の父のように娘から嫌われるのは可哀想なので、なぜ父は娘達から嫌われたのかを考察し、どうすれば娘に好かれる父親になれるのかを考えた。
娘たちから嫌われた理由は男性らしさを家庭に持ち込んだことだ。と私は考察する。男性学をご存知だろうか?男性学とは男が男として社会にいる中で男らしくいるためには何が求められているのか。について探求する学問である。今日の男性学の結論として社会が男性に求めているのは“強い男“である。もっと具体的に言うと弱みがなく、決して他者から舐められない、体格・気質・行動が強い男こそが男らしい男。これが長らくそして現代においても男性に求められる姿なのである。
ここで私の父の家庭での言動を振り返ると、以下のようである。
・妻(私の母)や娘をお前と呼ぶ。
・妻や娘たちの会話の内容を冷笑する。
例)「お前たちの話は考えが甘い。」「くだらない内容。」「いかにも女がする会話だ。」etc
・会社で自分がOOさんを見事に言いくるめた話。
・自分が最近会社であげた成果。
・自分の身体及び社会的立場に対する自慢
例)「自分はOOというスポーツ選手と同じ体格をしている。」「うちには孫もできたのにOOの所の子供はまだ独身だ」
この言動を男性学的に分析すると以下のようである。
・妻(私の母)と娘をお前と呼ぶ。
・妻や娘たちの会話の内容を冷笑する。
例)「お前たちの話は考えが甘い。」「くだらない内容。」「いかにも女がする会話だ。」etc
→娘と妻を下の存在として扱い、舐められないようにしている。
・会社で自分がOOさんを見事に言いくるめた話。
・自分が最近会社であげた成果。
→気質・行動が強い自分を誇示している。
・自分の身体及び社会的立場に対する自慢
例)「自分はOOというスポーツ選手と同じ体格をしている。」「うちには孫もできたのにOOの所の子供はまだ独身だ」
→体格及び立場の強い自分を誇示している。
このように父が家庭で見せる言動のほとんどは男性らしさに基づくものであると分析した。そしてこれらの言動は娘3人に不快感を与えイラつかせるのである。
ではなぜ娘は父の男性らしい言動にイラつくのか。
結論から言うと女性特有の自己開示をして共感し合うコミュニケーションと男性らしさの言動は相性が悪い。のである。
私は女性で女性と会話するとこが多いのだが、女性の会話の内容には失敗談や相談事など自身の弱みであることが多く、女性はそれを「わかる!」「私もそうだったよ」などとお互いに共感し合って会話を広げ絆を強めていくように感じる。そのような中でそんなのくだらない話。と上から目線で相手の話と相手を馬鹿にする態度を取っていては女性社会で嫌われるのである。
私の家庭に話を戻すと、私の家は母、姉、私、妹と父以外は全員女性であり、そんな女系家庭で展開する会話は上記に書いたような互いの弱みを持ち寄った共感の会話で盛り上がっているのである。そこに他者を制圧し自身の強さを誇示する(=共感しない)話を展開する父親は場をしらけさせ、嫌われるのである。
つまり、母と娘たちは常に共感し合って親子の絆を強めているのに対し、父は男らしく強い自分を娘たちに見せた結果、「父は私たちに寄り添ってくれない。」と娘たちから思われ、結果絆が強まらず嫌われてしまったのである。
最後に、父は男性として生まれたからには逃れられない“強い男が男“が染み付き、ほとんど本人の性格になってしまったがために娘たちから嫌われた。なので、もし父が娘たちから好かれたいと願っていたのに叶わなかったのであれば、父もまたこの社会が男に求める“男らしさ”の被害者なのではないかと思う。
次の記事では、ではどうすれば父は娘たちから愛されたのか。今から挽回するにはどうすれば良いのかについて、娘の立場から考察してみる。
これと次の記事が将来娘に嫌われたくないどこかの父親のためになることを願っている。
