見出し画像

街灯のオレンジ、胸の内の灯り

月末は処理しなければいけない仕事に追われる。

ゴールデンウィーク前の月末、
その勢いは加速する。必然的に仕事は詰まり、
疲労がたまる。
急かされるように業務をこなす。

仕事が終わり、ほっと一息つく間もなく、
一通りの家事を済ませる。

夫も子どもたちも
出来立ての夕飯を前に
「うまい、うまい」
と夢中で食べ始める。

ーーちょっとは手伝ってよね。

そう思いながらも、
私は微笑みながらその光景を見つめていた。


ーーなんだか今日は疲れたなぁ。

「ちょっとお酒買ってくるね」

夫にそう告げ、家を出る。

少し肩の力を抜いて、
リラックスしたかった。

コンビニまでの道。
明るい歩道。

ゆっくりと歩く。

植えられた街路樹が目に入る。

夜空に浮かぶ緑色の葉の重なり。

その隙間から街灯のオレンジ色の光が
柔らかく漏れていた。

忙しない一日の中で、
こんなにも静かで美しい瞬間があることに、
ただ幸せを感じていた。

今日は何を書こう。
そんなことを考えながら歩いていると、
noteに寄せられたコメントの言葉たちが
自然と浮かんできた。

心が温かくなる。

人生で初めて、
自分の心の内をさらけ出せている場所。

今まで自分が感じたことを
素直に言葉にしたとき、
それを受け止めてくれる場所は
どこにもなかった。

コメントに残される共感の言葉たちは
私の過去を優しく包み込み、
少しずつほどいてくれているようだった。

まだnoteを始めて数ヶ月。

生きてきた長い人生の、
ほんの一瞬に過ぎないかもしれない。

それでも、ここが私の居場所だと、
初めて素直に思えた。

私は夜の道を歩きながら、
胸の奥に小さな灯りがともるのを感じていた。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集