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fullofempathy
「やってみたい」に許可を出せた日
鬱からだいぶ回復した頃のこと、
私は心療内科の先生から
週二日、短時間なら仕事をしてもいいよ、と
許可をいただいた。
でも私は、何をやったらいいのか
わからなくなっていた。
これまで私は、
自分が出来そうな仕事、
ここならこんな私でも雇ってもらえそう、
そんな目線で仕事を選んできた。
まだ鬱が完全に良くなっていない私に、
「ここならできそう」
「受け入れてもらえそう」
と思える場所は、思い浮かばなかった。
ある日、ふと通った道で
アルバイト募集のポスターが目に入った。
私にはほとんど経験のない職種。
でもその場所は、私が好きなもので溢れていた。
やってみたい。
ここで働いてみたい。
私は強くそう思い、
ポスターに釘付けになった。
こんな私が採用されるわけない。
出来るわけがない。
そんな自分を否定する声と数日葛藤し、
やっとの思いで応募した。
面接後、結果を待つ時間は
ドキドキして、不安で、
「やっぱり無理かもしれない」と
何度も頭の中で繰り返した。
数日後、採用の連絡をいただいた。
自分が認められたような気がして、
本当に嬉しかった。
電話を切ったあと、
飛んで跳ねて「やったー!」と声を出した。
自然と、全身で喜びを表現していた。
怖かったけれど、
一歩踏み出してよかったと
本気でそう思えた。
それは、私が初めて
「やってみたい」という気持ちを否定せず、
自分に許可を出せた出来事だった。
